カップのエースと聞いてどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?カップはその名の通り聖杯の描かれたカードで、流動的な物を注ぐイメージから愛情や情感を表すといわれています。「小アルカナ」は「大アルカナ」と違って少し覚え辛く、解釈も様々なのでどんな風に読み解いたら良いのか悩まれる方も多いでしょう。しかし「小アルカナ」も絵柄と意味を照らし合わせると簡単に読み解くことが出来ますよ。
今回はその「カップ・エース」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。

ライター/鹿角解

フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。

【カップ2】はどんな意味を持ったカード?

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カップは聖杯が描かれた絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はペンタクルも含めて4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。聖杯が描かれていることから、カップのカードは神への捧げものや流動的な愛情、感情を表すカードと言われています。数字が大きくなるたびにその意味も大きくなっていくと言われますので、カップの2は愛情の育みをはじめるカードと言われていますよ。

今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。

総合的な意味:相互理解

頭にリースを被った男女が、互いに聖杯を差し出しています。二人の間にあるヘルメスの杖と羽の生えたライオンは、叡智と癒やしを表していると言われていますよ。異なった二人が対等に描かれている事から、このカードは相互理解を意味するカードと言われています。人との信頼関係が築かれていくといった意味を持っていますよ。

その信頼関係が正位置と逆位置で意味が変わってきますので、それぞれの意味を詳しく解説しましょう

正位置:信頼

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正位置では信頼いう意味になります。互いに聖杯を差し出し合う、信頼し合う関係を築くことが出来るといった意味を持ちますよ。人とのつながりの大切さや、パートナーシップを表しているカードです。またこの信頼は同性、異性問わずとなりますので、愛情や友情でも良い意味を持つカードになりますね。

逆位置:不信感

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反対に逆位置では不信感を意味します。信頼関係を築くことが出来ず、心を開くことが出来ないといった暗示になりますよ。またひとつの物事に固執するといった意味も持ちます。

正位置は信頼、逆位置は不信感、で覚えると良いでしょう。

カップ2の正位置の解釈は?

それではカップ2が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「相思相愛」

恋愛を占ってカップの2が正位置で出た場合は「相思相愛」を意味します。お互いに気持ちが通じ合い、信頼関係を築いている事を意味するカードですよ。また一目惚れから始まる恋、といった意味もあります。他にも婚約や入籍など、結婚を意味する事もあるので恋愛に悩んでいる人には出ると嬉しいカードです。

その2.仕事では「交渉成立」

仕事を占ってこのカードが出た時は「交渉成立」を意味します。新しい契約が取れたり、ビジネスパートナーが現れる事を意味していますよ。またスムーズな意思疎通を意味する場合もあります。いずれにせよ結果で出た時は、ビジネス面で良いことが起こる予兆と捉えて良いでしょう。

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