小アルカナ カップ・キングは愛に満ちたカードです。描かれている男性は聖職者であり、魚はキリスト教徒を表しています。しかしここでは男性を聖職者ではなく博愛主義者のような人、魚をキリスト教徒ではなく一般の人々としたいと思います。そのようにするほうがしっくりくるかと思うのですが…。

この記事ではタロット占いをよく活用している筆者が、シチュエーション別にカップ・キングの意味を解説します。

ライター/あまらや

6歳から星占いを始める。長い趣味歴を経てプロを目指す筆者が楽しくお話します。

【カップ・キング】はどんな意味を持ったカード?

image by iStockphoto

カップ・キングは海上の玉座に座る男性です。手には大きな杯(カップ)を持っています。カップはたくさんの水(愛情や感情)を入れるための器です。この男性は人に分け与えるほどの情を持っていて、いつも周囲を気にかけています

総合的な意味:愛情がたくさん

image by iStockphoto

カップ・キングは豊かな感性を持っています。情緒を大切にし人のために働こうとするのです。しかしキングなので特定の誰かのことだけを考えているわけではありません。見渡せる限りの人々について心を砕くような立場の男性です。首から提げているペンダントに魚の飾りがついていますが、魚と彼の間には大きな信頼があります。

正位置:面倒見のよさ

多くの人に対して平等に愛情を分け与えようとします。それは面倒見のよさとして現れることが多いかもしれません。困っている人がいれば何かしてあげたくなるでしょう。このカードが出たら優しく頼りになる男性が近くにいそうなので、誰なのか考えてみると楽しいですね。質問内容が何であれカップ・キングが出たら安心感に包まれるでしょう。

逆位置:優しいけれど

いくらカップ・キングに愛情がたくさんあるとしても限度はあります。ですので人に良くしてあげたいと思っても無理はしないほうが良いでしょう。それと言動に透明性を持たせないと優しさを疑われることがあるかもしれません。また中途半端に優しくするなら何もしないほうが相手のためという場合もありそうです。

【カップ・キング】正位置の各解釈は?

image by iStockphoto

カップ・キングは視野が広く個人的なことばかり考えている人ではありません。プライベートを疎かにするということではありませんが、たとえば自分の家族も他人の家族も彼にとってはそれほど差がないのです。そのような寛大さを持っています。

正位置の<恋愛>の解釈:父親ではない!

しかしだからといってカップ・キングに父親役を押しつけるのはやめましょう。別に父親ではありません。むしろ冒頭に書いたように博愛的なタイプの男性だと思ったほうが良いでしょう。個人的な欲ではなく皆に幸せであってほしい、満足してほしい、仲良くしてほしいと願って立ち回るような人です。

そのような人との結婚なら幸福になれるでしょう。素直な気持ちが通じれば復縁もできますが独占はできません。相手の方の気持ちは博愛的にあなたのことも好きでしょう。それを受け入れられると逆に関係が深まるかも。出会いならカップ・キング的な人との縁が期待できそうです。

正位置の<仕事>の解釈:理想の上司?

どちらかというとカップ・キングは家庭よりも職場にいそうですね。職場のほうが人数が多いので彼の長所を発揮しやすい。もし仕事上の相談をしたかったら職場を見渡してみて、カップ・キングに近いタイプの人にしてみましょう。あなたの気持ちを汲みながら適切な解決方法を一緒に考えてくれるはずです。

転職を希望ならカップ・キングのような人がいそうな会社、カップ・キングからイメージできる業種や職種が合うかもしれません。「そうかな?」と思う場合でも、ちょっと検索して調べてみては?意外と気に入るかもしれません。

次のページを読む
1 2 3