あなたはふくろうというとどのようなイメージがありますか?多くの方は映画に登場するふくろうを思い浮かべるのではないでしょうか。賢者のイメージが強いふくろうですがじつはとても縁起がいい生き物としても知られています。ここではふくろうは縁起がいいといわれる4つの理由と4つの幸運、さらに海外でのふくろうのイメージについてスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

ふくろうの生態

image by iStockphoto

最近は「ふくろうカフェ」がオープンするなどペットとしても人気のふくろう。確かにふくろうは見ているだけでも癒されますよね。

ふくろうはネズミやモグラなどを捕食して食べる猛禽類の鳥で夜行性です。そのため視覚よりも聴覚の方が発達しておりわずかな音も聞き逃さないとか。ふくろうの足の指は前に2本後ろに2本あり、捕獲した獲物は絶対離さないといわれているほど掴む力が強いということです。しなやかで柔らかいふくろうの羽は、静寂の夜に羽ばたく音がしないほど静かに飛ぶことができるそうですよ。

ふくろうが縁起がいい4つの理由

image by iStockphoto

ふくろうは縁起のいい生き物としてよく知られていますよね。ではなぜふくろうは縁起がいいといわれるのでしょうか。ここではふくろうは縁起がいいといわれる文字の語呂合わせ・夜行性で夜目が効く・くびが270度回転する・捕まえた獲物は離さないという4つの理由について解説しましょう。

理由1 フクロウを漢字で書くときのごろ合わせ

ふくろうには語呂合わせの漢字の当て字があります。日本で縁起担ぎに良く行われる語呂合わせでふくろうを「福来朗(福が到来する)」・「不苦労(苦労しないで済む)」・「福籠(籠にたくさんの福が入る)」・「福老(順調に年を重ねることができる)」・「福路(幸せに人生を送ることができる・順調な旅行)」と表現するそうですよ。どの語呂合わせも幸運を呼び寄せるとても縁起のいいものばかりといえるでしょう。

理由2 夜行性のふくろうは夜目が効くから

image by iStockphoto

ふくろうは夜行性の猛禽類の鳥。おもなエサとなるネズミなどの小動物を夜捕まえています。一般的に鳥は、「鳥目」といわれるように夜は目があまり見えないといわれていますが、ふくろうは昼も夜もしっかりと獲物を見つけることができるとか。そのため「夜目が効く」といわれていますよね。この「夜目が効く」ということから語呂合わせで「世目が効く」、すなわち世間のことをよく知っているといわれるようになったということです。現代では主に「あらゆる情報に通じている」という意味に解釈され、ビジネス上の成功などを意味しているということですね。

理由3 ふくろうの首は270度回転するから

日本では良く借金などがかさむと「首が回らない」といいますよね。じつはふくろうは首が270度回転するそうですよ。そのためあらゆる場所を見渡すことができるといわれています。その理由はふくろうの頸椎が14個あるから。人間の頸椎は7個ですからその倍あるということですね。

ふくろうの首はすべてを見渡すことができるほどよく回るということから、首が回る、すなわち金銭のめぐりがいいといわれるようになったと言われています。

理由4 鋭い爪を持つふくろうは捕まえた獲物を離さないから

ふくろうは鋭く番った爪で一度捕まえた獲物は絶対にはなさないといわれているそうですよ。そのためふくろうは獲物すなわち「福をつかんだら離さない」ということからとても縁起がいいといわれるようになったということです。

海外でも縁起がいいといわれるふくろう

image by iStockphoto

ふくろうは海外でも縁起のいい生き物として親しまれているといえるでしょう。よく知られているのは賢者として出てくる「白いふくろう」ですね。ここではギリシャ神話・ローマ神話・アイヌ神話に登場するふくろうについて解説しましょう。

次のページを読む
1 2 3