タロットの基本カードといわれる大アルカナ。22枚のカードには様々な絵柄が描かれており、見るだけでも楽しいですよね。一方でどんな意味なのかわからない、解釈を覚えたいけれど難しい…と感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではタロット歴20年の占いオタクが、大アルカナの基本知識と22枚のカードの解釈をわかりやすく解説します。カードのもつストーリーまで紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!

ライター/凛子

青森県出身、夫と子どもの3人暮らし。 小学生からタロット占いの神秘的な力に惹かれドはまり。友人を占い始めたところ「凛子の占い、当たりすぎて怖い!」と評判に。占いオタク主婦が皆様のお悩みに寄り添います。

タロットの大アルカナとは?

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タロット占いに使われるタロットカードは「大アルカナ22枚」と「小アルカナ56枚」によって構成されています。一般的に「タロット」というと、大アルカナの22枚を想像する方がほとんどですよね。またタロット占い初心者の方は、まずこの大アルカナから覚えるのがおすすめです。

世界にはいろいろな種類のタロットカードがありますが、ベーシックなのはウェイトタロットとマルセイユタロット。今回はウェイトタロットの大アルカナについて詳しく解説していきます。

大アルカナのカードは22種類ある

ウェイトタロットの大アルカナカードは22枚で構成されています。すべてのタロットに番号と絵柄が描かれているのです。初心者の方が間違えやすいのはその番号。1番からではなく「0~21番」なので、しっかり覚えておきましょう!

番号とカードの名前は以下の通りです。

0:愚者、1:魔術師、2:女教皇(女祭司)、3:女帝、4:皇帝
5:教皇(祭司):6:恋人、7:戦車、8:力、9:隠者、10:運命の輪
11:正義、12:吊るされた男、13:死神、14:節制、15:悪魔
16:塔、17:星、18:月、19:太陽、20:審配、21:世界

正位置ど逆位置で意味が変わる

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タロットを学ぶ上で重要なのが「正位置」と「逆位置」です。カードを開けたときに、そのカードが正位置(絵柄の上下が正しい状態)であるか、逆位置(絵柄の上下が逆さま)であるかによって、タロットの示す意味が全く違ってきます。

区別をしない占い師の方もいらっしゃいますが、正位置・逆位置の読み方をするほうが占いに深みが出ますよ。ぜひ正位置・逆位置を区別してリーディングするのがおすすめです!

大見出し:大アルカナ0~9番の意味と解釈を紹介

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タロットの大アルカナについて基本情報は理解していただけたでしょうか。それではタロットの意味や解釈方法をご紹介します。タロットの意味だけでなく、絵柄の示すストーリをを知ることで覚えやすくなりますよ。

0番の愚者は「無邪気・自由」

0番に描かれているのは、身軽な格好でふらふらと歩いている旅人。進む先は崖で足元の犬が警告をしているのに、全く気が付いていません。それでも「なんとかなる」と楽観的なのがこのカードの特徴です。

愚者は正位置で無邪気さや自由さを表します。逆位置が示すのはは無計画や現実逃避。正逆で自由さがもたらす結末がどう表れるかが変わりますよ。

1番の魔術師は「創造・自信」

1番に描かれているのは、自信満々に魔法の杖を掲げる男性。テーブルの上には宇宙を構成する4つの要素が並べられており、彼はこれらをすべて操る力を持っているのです。

魔術師は正位置で創造力や自信を表します。この世のすべてを操り創り出せるという解釈ですね。一方で逆位置が示すのは自信のなさや優柔不断さ。正逆で意味が全く逆になります。

2番の女教皇(女司祭)は「知性・勤勉さ」

2番に描かれているのは、水色のドレスを着た高貴な女性。聖典を手にしていることから、聡明さも感じさせます。背後にあるのは男女の性を表すシュロとザクロ。それに背を向け高潔さと冷静さを示しているのです。

女教皇(カードによっては女司祭とも呼ばれます)は正位置で知性や勤勉さを表します。一方、逆位置が示すのは潔癖さや冷徹さ。自分や相手への厳しさがマイナスに作用してしまうイメージです。

3番の女帝は「愛・豊かさ」

3番に描かれているのは、豊かな自然の中でゆったりと座るふくよかな女性。彼女の鮮やかなドレスには女性性を示すザクロが描かれています。ふっくらとした体形は妊娠を思わせるともいわれていますよ。

女帝は正位置で愛や豊かさを示します。女性性の象徴とも言われているため結婚や妊娠と解釈することも。一方逆位置では依存や怠惰を表します。女帝は2番の女教皇と対照的な女性として考えるといいでしょう。

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