大アルカナ6番・恋人のカードには二人の男女と天使が描かれています。男女はアダムとイブ、天使はラファエルだとされています。このイラストの特徴は男性が女性を見ているのに対して女性は天使を仰いでいるという構図にあります。そこからカード名が恋人でありながら選択や判断といった意味を含む、やや複雑なものになっています。
この記事ではタロット占いをよく活用している筆者が、シチュエーション別に恋人の意味を解説します。

ライター/あまらや

6歳から星占いを始める。長い趣味歴を経てプロを目指す筆者が楽しくお話します。

【恋人】はどんな意味を持ったカード?

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おおむね男女の恋愛や結婚に関する意味になりますが、男女以外の人間関係における協力や調和なども表します。また関係性に関わる目に見えない作用もこのカードから読むことがでるでしょう。

総合的な意味:調和する 

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大アルカナの0番から5番のカードはいずれも主要人物が1人だけ描かれています。6番恋人のカードになってようやく主要人物が2人に増え人間関係ができるのです。このカードに登場する男女は今、お互いの関係をどのようにしていくか試行錯誤する状態にあります。もちろん目指しているのは調和なのですが…。

正位置:2人のバランス 

人間が2人いればバランスが必要です。正位置からは人間関係のバランスをより良く保つための要素を読むことができるでしょう。たとえば男性が女性を見ているのは相手に対する関心です。それに対し女性は空の天使を見ています。これは男性との関係をどうするべきか考えているのですが、正位置であればまず受け入れて関係を築くとなるでしょう

逆位置:2人のアンバランス 

逆位置では2人の男女のバランスが崩れます。たとえば男性の女性に対する関心が過剰になりすぎたり歪んだりするかもしれません。また女性のほうも相手との関係のバランスに留意せず、考えなしの行動をとる可能性があります。天使の役割(関係を調整するための概念)も逆位置の2人にはうまく届かないようです。

【恋人】正位置の各解釈は?

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恋愛、仕事、人間関係、金運のいずれにおいても恋人の正位置が出た場合は、他者と良い関係を築くことで物事がうまく運ぶという意味になります。特に異性との関係を重視しましょう。

正位置の<恋愛>の解釈:1つの理想

2人の男女が調和して関係を続けていくには理想や目標を共有できると良いでしょう。それには片方がもう片方の理想に合わせるよりも、共同で理想をつくっていくほうが不満が出にくいと思います。その際、あまり短期的で個人的なことよりも、もう少し長期的で周囲のためにもなるようなことのほうが継続しやすいのではないでしょうか。

結婚であれば問題ないので進めて良いと思います。復縁であればできる可能性が高いでしょう。相手の方の気持ちならあなたを気に入っているようです。出会いなら良いタイミングなので探してみましょう!

正位置の<仕事>の解釈:それでいい

仕事における人間関係も恋人のカードで表すことができます。その場合は男女の恋愛のような読み方とは異なり、お互いの強みなどを引き出しエネルギーを増強するような関係になるよう読むと良いでしょう。恋愛においても共通の理想があると良いと書きましたが、仕事であればさらに高く明確な目標を設定するとうまくいきます。

転職を希望でしたら自分の好みに合う転職先に応募してみましょう。たとえ1つダメでも、いくつか受けているうちに希望通りの仕事に就くことができると思います。そのようなタイミングです。

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