カップの6と聞いてどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?カップはその名の通り聖杯の描かれたカードで、流動的な物を注ぐイメージから愛情や情感を表すといわれています。「小アルカナ」は「大アルカナ」と違って少し覚え辛く、解釈も様々なのでどんな風に読み解いたら良いのか悩まれる方も多いでしょう。しかし「小アルカナ」も絵柄と意味を照らし合わせると簡単に読み解くことが出来ますよ。
今回はその「カップの6」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。

ライター/鹿角解

フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。

【カップ6】はどんな意味を持ったカード?

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カップは聖杯が描かれた絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はペンタクルも含めて4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。聖杯が描かれていることから、カップのカードは神への捧げものや流動的な愛情、感情を表すカードと言われています。数字が大きくなるたびにその意味も大きくなっていくと言われますので、カップの6は挫折を味わった後に過去を思い起こしているカードと言われていますよ。

今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。

総合的な意味:過去

お花でいっぱいのカップを並べている二人の子供が描かれています。たくさんの花に囲まれて、二人はとても無邪気に笑っていますね。雲ひとつない空や自分たちを守ってくれる大人の存在など、何の心配もいらない穏やかな日々があったことを表しているカードです。そのことからこのカードは過去を表していると言われていますよ。子供の頃の穏やかな過去を思い起こしている、ノスタルジックな意味を持つカードです。

その過去についてどう思っているかが正位置と逆位置では展開が変わってきますので、それぞれの意味を詳しく解説しましょう。

正位置:懐かしさ

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正位置では懐かしさを感じているという意味になります。過去を振り返り、そこから暖かな気持ちと童心を思い起こさせるという意味を持つカードですよ。このカードが出た時は過去に行ったことや昔からの付き合いにヒントが隠されているという意味を持つ事が多いです。また過去にあった嬉しい事や関係などが再び蘇ることや、自分自身が童心に返り無邪気さを取り戻すといった意味もありますよ。

逆位置:しがらみ

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反対に逆位置ではしがらみを意味します。過去の栄光やトラウマを引きずり、前に進めなくなっている状態を意味しますよ。しがらみに囚われて前を向けない事を意味する結果です。また無邪気さが悪い方に出てしまっているので、子供っぽい所を直すようにという戒めの意味を持つこともあります。

正位置は懐かしさ、逆位置はしがらみ、で覚えると良いでしょう。

カップの6の正位置の解釈は?

それではカップ6が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「初恋」

恋愛を占ってこのカードが出た時は「初恋」を意味します。甘酸っぱい恋に落ちる暗示や、相手のために尽くしたいという気持ちを表すカードだと言われていますよ。また相手そのものが無邪気な人であることや、元恋人であることを象徴することもあります。このカードが出た時は相談内容や他のカードの出方で意味合いが変わってきますので、合わせて読み解くのがオススメですよ。

その2.仕事では「アットホーム」

仕事を占ってこのカードが出た時は「アットホーム」な雰囲気であるという象徴です。職場そのものの雰囲気が良いことを表します。またそれ以外にも過去の経験からヒントを得られるという暗示であったり、元同僚や昔の職場を表すこともありますよ。また原点に立ち返るという意味もありますので、仕事についてどんな事を占ったか照らし合わせながら読み解くのがいいでしょう。

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