蛇が縁起が悪い3つの理由
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蛇は縁起物として重宝されていますが、時として縁起が悪いといわれることがありますよね。たしかに蛇の見た目をあまり好まない人は多いですよね。日本では古くから蛇にまつわる怖い話もあるとか。ここでは蛇が縁起が悪いといわれる3つの理由を解説しましょう。
理由1 蛇の祟りは末代まで続くといわれるから
蛇は日本家屋がおもに藁ぶき屋根だったころから家や倉庫に住み着いていました。その理由はエサとなるネズミなどが備蓄している農作物を食べるから。そのため昔から蛇は家の守り神として大切にされてきました。また家に蛇が住み着くと子孫繁栄や家内安全など家が繁栄するといわれてきました。
ただ蛇がとても苦手という人の中には家に蛇が住み着くことを嫌い、蛇を傷つけたり殺してしまったりすることもありました。蛇はとても執念深といわれており、殺された蛇は殺した人やその人の子孫にまで祟ったといわれています。
実際に蛇を殺してしまった人やその子孫に災いが起こる、子孫の皮膚にうろこ状の模様ができるなどいろいろな不運が起こるとされました。神聖な生き物である蛇をむやみに殺傷することなかれという戒めかもしれませんね。
理由2 蛇にまつわるネガティブなことわざが多いから
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蛇にまつわることわざを知っていますか?蛇にまつわることわざの多くはネガティブなイメージのものが多いといえます。
たとえば「鬼が出るか蛇が出るか」ということわざは、これからあなたが行う行動の結果、災いや恐ろしいことが起こる可能性が大きいということを意味していますよね。「蛇に睨まれた蛙」ということわざはあまりに怖くて体が固まり身動き取れない状態、「蛇足」という言葉は中国の故事、無駄なもの不必要なものを意味しています。いずれのことわざもネガティブなイメージのものばかり。そのため蛇は縁起が悪いといわれたのでしょう。
理由3 夜口笛を吹くとヘビが出るという言い伝えから
日本には「夜、口笛を吹くと邪(蛇)がでる」という言い伝えがあります。この言い伝えも語呂合わせの要素が強いのですが、邪という言葉には「道を外れてしまう」というものがありますよね。子どもが悪い方向へ進まないようにという願いが込められているのかもしれませんね。
蛇にまつわる海外の言い伝え
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海外でも蛇は悪い逸話と良い逸話が混在しています。アダムとイブが禁断のリンゴを食べたのは蛇にそそのかされたから、ギリシャ神話ではメデューサが知られていますよね。聖書の中に蛇は悪者として登場しますが、海外の民間伝承の中には蛇は日本と同じように豊穣の神、再生の神として登場してくることが多いといえるでしょう。
さまざまな民間伝承に登場してくる蛇は、主人公ではなく主人公の女性をサポートすることが多いようです。またその女性と双子のようにそっくりということも特徴的。まるで主人公の分身のような存在ともいえるでしょう。そして蛇は女性の象徴と位置付けられており、蛇女は古くから伝えられてきた地母神や慈母神と結びつき、豊穣や再生などポジティブなイメージとなっていったと考えられます。
縁起がいい蛇のグッズで幸運を引き寄せよう
蛇は縁起が悪いといえる理由がありますが基本的にはとても縁起がいいといえるでしょう。蛇は神聖な生き物であるためグロテスクな見た目だけで無駄な殺生しないようにという戒めから縁起が悪いと考えたのかもしれませんね。最近の蛇のグッズはとても可愛らしいものが多く、気軽に身に着けることもできますよね。縁起がいい蛇のグッズであなたも幸運を引き寄せましょう。