蛇は代表的な爬虫類。見た目が少しグロテスクなイメージがあり、苦手な方も多いでしょう。言い伝えの中には蛇は縁起が悪いともいわれていますが、とても縁起がよく神聖な生き物としてあがめられていることも事実ですよね。ここでは蛇が縁起がいい6つの理由と縁起が悪い3つの理由、蛇にまつわる海外の逸話をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

蛇が縁起がいい6つの理由

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爬虫類が好きな方にはとても人気のある蛇。ペットとして飼育している人も多いとか。その反面蛇が苦手という方も多いですよね。ただ蛇はとても縁起がいいといわれていることも事実。ここでは蛇が縁起がいいといわれる6つの理由を解説しましょう。

理由1 蛇は神様の使いといわれている

蛇は世界的にも神様の使いとされ、とても崇められている生きもの。日本でも出雲大社では蛇を神様の使いとしていますよね。また七福神の中の紅一点といわれる弁財天の化身ともいわれていますよ。

蛇は湿地帯などの湿度が高い地域に生息しています。そのため水神様の使いや水神様としても崇められているようですね。さらに農作物を主な食糧としているネズミを退治してくれるため「豊穣の神様」ともいわれていますよ。

蛇は太古の昔から人々とともに共存しながらその独特の生態と形態から神聖なものとされていたといえるでしょう。

理由2 健康の象徴・蛇は食事回数が少なくても生きていけるから

蛇の食事の回数を知っていますか。蛇は人間のような哺乳類と違って一度食事をしたらしばらくはエサを必要とはしません。ペットとして飼育する場合は2週間に一度食事を与えるだけだそうですよ。

少ない食事で強い生命力を維持することができるため健康や長寿の象徴ともいわれていますよ。またギリシャ神話のアスクレピウスという医学神に由来する杖と蛇のマークは医学のシンボルとなっています。

理由3 十二支の巳という漢字から・巳は胎児を表し産まれるということを意味するから

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蛇は十二支の中で「巳」という漢字であらわされていますよね。「巳」という字は体内にいるときの胎児の姿を現したもの。そのため蛇は生まれ出る、新しく生まれる未来、明るいなどの意味を持つとされています。また語呂合わせから「巳」は「実入り」「実がなる」「身につく」とされ、蓄財の象徴だとか。さらに子孫繁栄や家族円満などの意味もあるそうですよ。

理由4 風水では再生を意味する・脱皮を繰り返して成長するから

蛇は脱皮を繰り返すことで成長するという生態を有しています。また脱皮するときには傷ついた体を一緒に回復させるとか。風水では蛇の持つこの生態が、「再生・回復」を意味するとして大変縁起がいいとしていますよ。

また杖と蛇のマークは医学のシンボルとして救急車のマークとして日本でも一部の地域で使用されています。

理由5 金運をアップさせる・執念深くお金が出ていかなくなるから

蛇はとても執念深い性格をしているといわれていること聞いたことはありませんか。一度狙った獲物はなかなかあきらめないとか。この執念深いということはお金に対しても当てはまるといわれ、お金が出ていかなくなるといわれています。また、執念深いということは粘り強いともいえますよね。仕事上でもこの粘り強さは大きなプラス。上のスキルを目指すなどさらなる成長を目指して様々な努力をすることで蓄財することができるともいわれていますよ。蛇の抜け殻を財布に入れておくことでも金運がアップするといわれています。蛇の抜け殻は切らずにそのままの状態をキープすることがポイント。

理由6 蛇に遭遇することはあまりないから

あなたは蛇を実際に見たことはありますか?蛇は変温動物のため冬は冬眠し活動時期である春から秋にかけては夜行性のためなかなか私たちが目にする機会はありませんよね。さらに最近では蛇の生息に適した地域が少なくなっていることは確かです。そのため動物園などで蛇を見る以外に実際に蛇に遭遇することは本当に少なくなってしまいました。

以前にもまして遭遇することが少なくなってきた蛇。その蛇に遭遇することは本当にラッキーといえますよね。

実際に蛇を目にすると思わず体が固まってしまう筆者ですが、蛇に遭遇することはラッキーと考えどこかに行ってくれるまでそっと見守ることにしています。

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