その2.平将門(将門塚・神田明神)

平将門は関東の豪族で、領地をめぐる争いから襲撃を受けましたがいずれも返り討ちにし、完全勝利したことで関東に武勇が知れ渡り多くの武士が平将門のもとへ集まります。ですがあることから朝廷への反逆とみなされ平貞盛と藤原秀郷に打ち取られてしまいました。これが有名な「平将門の乱」です。

この時打ち取られた首が京の河原で晒されることになるのですが、何か月も目を閉じなかったり、夜中に歯ぎしりをしたなどの奇妙な出来事が絶えず、ついには首が体を求めて関東へ飛んで行ったという伝説まで残っています。

その3.崇徳天皇(白峰寺・安井金比羅宮)

崇徳天皇は3歳で日本の第75代天皇として即位しましたが鳥羽天皇の策略により10代のうちに強引に天皇を譲位(後継者へ譲り渡す行為)させられてしまいます。崇徳天皇は崇徳上皇となりました。

不当な扱いに不満を募らせて実権を奪い返そうと挑みますが(保元の乱)敗れてしまい、讃岐(香川県)へ流されるという厳しい処分を受けます。そこで幽閉された崇徳上皇は仏教に深く傾倒し、写本を仕上げ京都の寺に納めてほしいと朝廷に差し出しますが「呪いが込められている」と疑われ、送り返されたことがきっかけで鬼のような形相へと変貌していきました。

崇徳天皇の死後日本を揺るがす事件(延暦寺の強訴・安元の大火など)が立て続けに発生し、また敵対していた身内が次々と亡くなっています。その災いは長く続き、結果死後に罪人の扱いは取り消されることに。ですがその怨霊はその後の天皇にも恐怖を与え、明治時代以降の天皇も崇徳天皇の鎮魂の行事を執り行われています。

祟られると怖い!【神様】と【動物】

image by iStockphoto

祟りは人間では持ちえないほどのエネルギーがぶつけられるので、自分だけでは受け止められず周りにいる大切な人も巻き込むことになります。特に【祟り】としてよく聞くのが【神様】と【動物】ですが違いはあるのでしょうか?それではそれぞれを詳しく解説していきますね。

その1.祟られたらどうなる?【神様編】

基本的に神や仏は心が広いのでちょっとした間違いや失敗で祟られるという事はありません。ですがそれはきちんと管理するものがいる場合の話です。神仏は信仰してくれている人間のために力を発揮します。誰も参拝しなくなったり手入れされなくなってしまったら、力が弱くなって悪いものが溜まっていったり怒りを持ってしまうのです。

その結果、神様に祟られると特に首から上に祟りが集中して病が出ることが多くなります。

その2.祟られたらどうなる?【動物編】

動物にも心があるので祟るものもいます。動物でも神様の使いということもありますので、それらを殺してしまったら間違いなく祟られるでしょう。

現象としては、やたらと嘘をつくようになり、自分の意志に反して手や足が動いたり言葉を発します。また言葉遣いが乱雑になったり急に大食いなるなどの症状の他、我慢が出来ず借金を重ねてでも物を買おうとしたり精神的に落ち込むようになるなどの症状が出る恐ろしい祟りです。

現代にある呪い

時代が変われば呪いも変化していくものです。昔から現代にかけて意思の伝え方や常識、考え方が変わってくるとともに呪いはどのように変化していったのか、そして現代の呪いはどのような手段で人を呪うのか。ここでは現代における呪いについて解説します。

次のページを読む
1 2 3 4