ワンドの9と聞いた時、どんなイメージが浮かぶでしょうか?ワンドは混紡棍棒を表すので、力強いイメージを持つ方もいるでしょう。タロットカードの「小アルカナ」は「大アルカナ」と違って少し覚えづらいですよね。結果によって解釈も様々なので、このカードが出た時にどんな風に読み解いたら良いのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
今回はその「ワンドの9」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。

ライター/鹿角解

フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。

【ワンド9】はどんな意味を持ったカード?

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ワンドは棍棒が描かれた絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はソードも含めると4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。棍棒は人類が最も古くから使ってきた道具で、武器や家の材料、火起こしなど様々な事に使われてきました。そのためワンドのカードは「生命力」や「情熱」、または相手に打ち勝ちたいという「闘争心」も意味します。そういった生命に関わる事を表しているのがこのワンドのアルカナなんです。

今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。

総合的な意味:備える

8本のワンドが柵のように立っているのを、一人の男性が用心深く見ています。ワンドを1本杖、または武器代わりに持ちながら厳しい顔で辺りを警戒していますね。男性は怪我を負い頭に包帯を巻いていますが、まだ戦う意志を残しています。そのためこのカードは不屈の精神を持って備える事を意味するカードになりますよ。

そのピンチに向き合う姿勢が正位置と逆位置で変わってきますので、それぞれ解説しましょう。

正位置:準備する

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ワンド9が正位置の場合「準備する」という意味になります。物事に対して臨機応変に立ち回り、何が起こっても素早く動けるように備えているという意味になりますよ。緊張感を持っているという意味でもあります。ピンチに対して万全に立ち回れるという意味でもありますが、同時に強いプレッシャーを感じているという暗示でもありますよ。

逆位置:慢心する

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反対に逆位置の場合は「慢心する」事を意味しています。楽観視した結果準備が間に合わず、痛手を追うことの暗示になりますよ。また急なトラブルに対応出来ずに混乱した状態になることも表しています。

正位置は準備する、逆位置は慢心する、で覚えると良いでしょう。

ワンド9の正位置の解釈は?

それではワンドの9が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「身構える」

恋愛を占ってワンド9が正位置で出た場合は「身構える」事を意味します。例えばライバルの存在を認識したり、相手に対して素直に心を開けていないといった状態の暗示になりますよ。また他にも守りたい恋愛といった意味もあります。カードの出方で解釈が変わりますので、他のカードや占った内容とあわせて読み解くのがオススメですよ。

その2.仕事では「入念な確認」

仕事でこのカードが出た場合は「入念な確認」を意味します。細かな確認や準備をすることで、運勢が上向いてくる暗示でもありますよ。また常に最悪の事態を想定して動く事が吉となる、といった意味でもあります。また強敵の出現を意味する場合もありますので、このカードが出た時は普段よりも注意深く仕事を進めるのが良いでしょう。

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