その中で昔から蛇の抜け殻は縁起がいいと言われてきました。蛇が苦手な人もいらっしゃいますが、実際に蛇の抜け殻はスピリチュアル的に見てどうなのでしょうか?
今回はそんな蛇の抜け殻について、スピリチュアリストの筆者がいっしょに考えていきたいと思います。
ライター/myuza
九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。
昔から縁起の良いとされてきた蛇の抜け殻
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人によっては、これまで蛇の抜け殻を見たことがない人もいることでしょう。蛇の形が脱皮して、そのままの形が残っているので、少しグロテスクに感じるかもしれません。始めにお話したように昔から縁起がいいとされてきた蛇の抜け殻。日本各地で蛇神の信仰がありますが、信仰深い方々が抜け殻の力を知っているのです。
このことからして日本人がいかに蛇に対する信仰心が篤いことが伺えますね。
蛇の抜け殻は運気が上がると信じられてきた?
古来から蛇の抜け殻は運気が上がると信じられてきました。蛇は1年の間に何度も脱皮を繰り返して成長しているのですが、何故、このように信じられてきたのでしょうか?
脱皮する姿を実際に目にする機会はそんなに多くはありませんが、その光景はまるで生命の生まれ変わりを感じさせるもの。しかも、新たに生を受けるだけでなく、進化・発展しているようにさえ見えるのです。脱皮することは古い皮を脱ぎ捨てるという発想から、垢を落とすという解釈もあるほど。
そのために垢を落とすことが運気が上がることに繋がり、とても縁起のいいことだと見られてきたわけです。また、抜け殻の模様も昔の小判のように見えるために金運が上昇するというご利益もあるとされています。
1.弁財天の使い
昔から蛇は弁財天の使いとして信じられてきました。弁財天は七福神の中で唯一の女神ですが、元々インドのサラスヴァティーという神さまだったのです。サラスヴァティーは聖なる川の神さまであり、豊穣・芸術を司る守神として多くの人々から篤く信仰されてきました。そのサラスヴァティーが弁財天として日本に伝来して、仏教の守護神の1人となったのです。
日本での信仰では弁財天は、長寿・金運の恩恵をもたらす神であり、その御使いとして白蛇がいました。蛇神信仰の中でも白蛇は特別な存在。最も尊いと言われている所以もここから来ています。このような考え方が次第に蛇の抜け殻にも宿り、長寿・金運アップというご利益に繋がっていったと考えられているのです。
2.金運アップの象徴
蛇は干支では「巳(み)」と呼ばれていますね。蛇の抜け殻を「身につける」ことを「巳につける」という発想に重ねることで、抜け殻に大きなご利益があるとされてきました。
縁起を担ぐ日本人らしい発想のように思えますが、金運アップのお守りとして大切にされているわけですね。ある意味、唸ってしまうほどの解釈だと思ってしまいます。
蛇の抜け殻を手に入れることができらなら、是非手放すことがないようにしたいものです。
3.再生の象徴
3つ目のスピリチュアルな意味としては、再生の象徴があります。何度も繰り返される脱皮は蛇独特の生態ですが、古くから生命再生の象徴として信じられてきたのです。
古い皮を脱ぎ捨てて、新しく生きていく再生する姿が見る人に大きな希望の光をもたらしてくれます。このような蛇の再生の結果である抜け殻は、命のサイクルを意味すると同時に再生する強い生命力の象徴となったと言ってもいいでしょう。