ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)
死んだ直後はどうなるの?
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人は魂となったと同時に霊界へと導かれるわけではありません。人がなくなるということは肉体が滅びるということ。体を失った魂は、しばらくの間この世をさまよっているといわれています。ここでは人が死んだ直後の魂について考えてみましょう。
自分の死を認識できない
人は死を迎えると魂は体という容器を失ってしまうことになります。このことは死と近い経験をした人が自らの体やいろいろな表情をする家族の姿を上から見下ろしていたという話をしますよね。これは体から離れてしまった魂となった自分が自分の亡骸を見ているといえるかもしれませんね。
一般的には死んだ直後は、自分が死んでいることが理解できていないことが多いといわれています。とくに不慮の出来事が原因で亡くなった人は、自らの死を認めることができない場合が多いとか。自らの死を認めることができなかった魂は浮遊霊となってこの世に残ってしまうかもしれませんね。
約40日をかけて会いたい人との別れをする
自分の死を認識した魂は、自分が生前お世話になった人や会いたかった人のもとへ訪れ最後の挨拶をするということです。宗教によって異なりますが約40日かけて魂はいろいろなところへ向かうとされていますよ。そして思い残すことがなくなれば魂は霊界へ行くとされています。
霊界と幽界の違い
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霊界と幽界という紛らわしいこのふたつは全く違う世界のこと。人の魂は死後、まずは幽界に行きます。その幽界から霊界へと旅立つと一般的に言われているようですね。ここではこの幽界と霊界は何が違うのかということを考えてみましょう。
幽界とはこの世の穢れを浄化するところ
幽界とは亡くなった後の魂が最初に行くところといわれています。魂は本来純真無垢なもの。ただ肉体から離れたばかりの魂は、生前の恨みや憎しみ、悲しみなどの様々なものがまとわりついている状態。幽界でこれらの邪念をすべて脱ぎ捨てることができて初めて霊界へ行くことができるといわれています。霊界では現世での地位や名誉は全く必要ないということですね。
幽界のほかに「忘却の幕」という考え方があり、天からの光によって導かれた魂はこの忘却の幕を通ることで現世での様々なものの記憶を消し去り、魂が本来持っていた使命を再び思い出すとか。逆に転生するときは忘却の幕を通ることで魂の持つ使命を見失ってしまうそうですよ。
霊界とは浄化された魂が生活するところ
霊界とは魂が次に生まれ変わるまでの間にさまざまなことを経験するところ。地獄は霊界のひとつの階層であり現世での行いや魂がどれくらい成長したかによって魂は辛い苦しみを担うことになるとか。霊界は現世で忘れていたもとの状態に戻った魂が暮らしていくところといえるでしょう。魂には死んだ後も生きていくための世界があるという考え方はじつに6000年以上も前から存在しているとか。古代エジプトの「死者の書」はまさに死後の世界を表しており、人類は古くから死後の世界があることを信じていたといえるでしょう。
霊界の生活の5つの特徴
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魂が有している個々の特徴が変遷することはないとか。魂が霊界で行うことは生まれ変わるための経験や学びです。ここでは霊界の生活の特徴と考えられている階層がある、階層の選び方、階層間の往来、霊界での仕事、霊界でのコミュニケーションの方法という5つを解説しましょう。