「運命の赤い糸」という言葉から多くの女性はとてもロマンチックなイメージを持つことでしょう。本当に赤い糸で結ばれた人と結ばれると幸福になる気がしますよね。ここでは赤い糸が本当にあるのか、そして赤い糸の2つの由来と赤い糸で結ばれている人の6つの特徴をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

赤い糸の由来

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あなたがよく聞く赤い糸のお話は「運命の相手と小指と小指が赤い糸で結ばれている」というものではありませんか。この赤い糸のお話の由来はどのようなものでしょうか?赤い糸にまつわる話は実際海外にもみられますが、ここでは中国と日本の伝説を解説しましょう。

由来1 宋の時代に書かれた『太平広記』という本の「定婚店」に登場する月下老人

中国の赤い糸にまつわる伝説は北宋時代に編纂された前漢以降語り継がれていた逸話を集めた『太平広記』の「定婚店」に記されています。

唐の時代に韋固(いこ)という男が月下老人という赤い縄を持った人物と出会ったことが始まり。月下老人はこの世のすべての結婚を司るとか。信じられないことだったが男は自分の結婚相手を老人に尋ねてみました。すると老人は、この町に住む野菜を売っている老婆が育てていた美しいとはいいがたい3歳の子どもだといいます。怒った男は使用人にこの老婆と女の子を殺そうと襲わせますが失敗。女の子の額には小さな傷が残りました。14年後、男に上司の娘との縁談が持ち上がります。その娘の額には小さな傷がありました。男は娘と赤い縄で結ばれていることを知り、仲睦まじく暮らしたとか。この話から結婚する男女は赤い縄で足首を結ばれているといわれるようになったそうですよ。

由来2 「古事記」に登場する「三輪山伝説」

日本における赤い糸の伝説は「古事記」に記載されています。活玉依毘売(いくたまよりびめ)という美しい娘のもとへ毎晩通ってくる男性がいました。あるとき娘の両親は娘が妊娠していることに気が付きました。まだ婚姻もしていなかったため両親は娘を問い詰めると「毎晩通ってくる人がいるが、素性は知らない」とのこと。両親は寝所に赤土をまき針に麻糸を通して男の着物につけるように言いました。娘は両親のいう通りにします。翌朝、赤く染まった麻糸をたどっていくと三輪山の神社についたとか。相手の男性は大物主神(おおものぬしのかみ)だったそうです。

この話から赤い糸で結ばれた男女は必ず結ばれるといわれるようになったそうですよ。この話が広まり、小指と小指が赤い糸で結ばれるといわれるようになったというわけ。

赤い糸で結ばれた人の6つの特徴

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赤い糸で結ばれた相手と出会いたいと思いますよね。ただ赤い糸は目に見えるものではありません。過去世ではなく前世からつながる不思議な縁で結ばれ、魂だけがその記憶を持っているといわれています。そのため赤い糸は目で物理的に見るのではなくあなたの心で感じるものといえるでしょう。ここではあなたが赤い糸を感じるために必要な6つの特徴を紹介しましょう。

特徴1 出会った瞬間にお互い一目ぼれする

赤い糸で結ばれている人は、初対面でも相手を好きになってしまうとか。お互いに波長が合うことで一目ぼれするということですね。その時に交際がスタートしなくてもお互いが気になる存在となっている可能性がありますよ。理屈ではなく「この人が好き」という気持ちを感じることができるでしょう。

特徴2 お互いの考えていることがわかる

赤い糸で結ばれている人は、不思議なほどお互いの考えが伝わってくるといえるでしょう。相手の考えていることが顔を見るだけで伝わってくることもありますよ。また、「あ、連絡しなくては」と思ったときに相手から電話があるということも。以心伝心ではないですが、同じ時に同じようなことを考えていることがあります。

特徴3 懐かしい感じがする

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赤い糸で結ばれている人は、前世であなたと何らかの縁があった人。たとえば前世で仲の良い親子や夫婦、兄弟姉妹や恋人同士、親友などその縁は様々。また、お互いに思い続けていても前世では結ばれることがなかった人かもしれません。どのような縁が前世であったにしてもとてもあなたとは深い関係にあった人といえるでしょう。その記憶は魂が持っているため、赤い糸で結ばれた人に会うと理由もなくとても懐かしい感じがするそうですよ。

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