最近、日本でユニークな形状やドラマに登場したことで人気となっているドリームキャッチャー。あなたはドリームキャッチャーの本来の意味を知っていますか?ここではドリームキャッチャーの持つ本来のスピリチュアルな3つの意味と歴史、ドリームキャッチャーを使うときの4つの注意点を詳しく解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

ドリームキャッチャーとは?

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あなたはドリームキャッチャーとはどのような意味があるのか知っていますか?ここではネイティブアメリカンの人々が大切にしているスピリチャルグッズのドリームキャッチャーとはどのようなものか、さらにドリームキャッチャーとよく似た形状を持つマンデラとの違いについて解説しましょう。

ドリームキャッチャーとはスピリチュアルグッズ

ドリームキャッチャーとは、カナダからアメリカにかけて居住していたインディアンの部族であるオジブワ族の中で伝統的に作られていたスピリチュアルグッズ。輪の中に蜘蛛の巣のように網目をかけ、ビーズや動物の歯などを取り付けます。さらに数本の紐の先に鷹や鶏、ほろほろ鳥などの羽根を取り付けるというもの。

伝統的なドリームキャッチャーは、柳で輪を作り浄化作用のあるセージで巻かれていたそうですよ。現在は木や金属など様々なものを使って輪を作り、網の素材や色が多様化しています。羽根もさまざまな種類の鳥のものが使われるようになり、時代とともに進化しているといえるでしょう。

ドリームキャッチャーとマンデラの違いとは

ドリームキャッチャーによく似たものにマンデラがありますが、ドリームキャッチャーとは全く別物。形状がよく似ているためマンデラをドリームキャッチャーのひとつの種類と分類されていることもありますが、ドリームキャッチャーとマンデラでは本来の意味が異なっているといえるでしょう。

マンデラは戦いのための武具である盾をかたどったもの。戦いから身を守る盾の形を表すことで、あなたの身を守るといわれています。

マンデラはドリームキャッチャーのように飾る場所を考える必要はありません。そのためお守りとして車内や部屋の中に飾ることであなたを守ってくれるでしょう。また、インテリアやアクセサリーとして使いたいのであればドリームキャッチャーよりマンデラの方がおすすめです。

ドリームキャッチャーにはそれぞれの部品に意味がある

ドリームキャッチャーは4つのパーツを組み合わせて作られています。輪・網・ビーズや動物の歯など・羽根の4つのパーツにはそれぞれに意味があるそうですよ。ここではドリームキャッチャーの4つのパーツが示す意味を解説しましょう。

意味1 サークル(輪)・命の死と再生を表す

木や金属などで作られた輪は、ネイティブアメリカンの人たちには特別な象徴。自然とともに生きる彼らは、生きること・死・再生はサークルのように永遠につながっていると信じています。また肉体は滅びても魂は永遠に生き続け、輪のように終わりはないということ。

輪は彼らの「サークル・オブ・ライフ(生命の円環)」という考え方を象徴しています。ネイティブアメリカンの人たちが、集会や儀式のときつねに輪になっているのは、この考え方が根幹となっているためといえるでしょう。

意味2 網・蜘蛛の巣を表す

ドリームキャッチャーの輪にかけられた蜘蛛の巣のような網目。キャッチャーネットとも呼ばれるこの網目は、悪い夢を捕まえて良い夢だけを通すとされています。ただもうひとつの考え方として良い夢を捕まえるともいわれているそうですよ。どちらにしてもキャッチャーネットは、あなたが良い夢だけを見ることができるようにするためのものといえるでしょう。

意味3 ビーズや動物の歯・蜘蛛や悪夢もしくは良い夢を表す

蜘蛛の巣のような網目にビーズや動物の歯などが取り付けられていますよね。ひとつだけ網の中央にビーズが取り付けられているときは、蜘蛛の巣を張った蜘蛛複数のビーズや動物の歯などは、蜘蛛の巣にかかった獲物、つまり悪夢もしくは良い夢を示しているそうですよ。

意味4 羽根・良い夢を届けてくれる梯子

ドリームキャッチャーにつけられている羽根は、良い夢があなたにゆっくりと降りていくための梯子。伝統的には蜘蛛の足と同じ数の8本つけるとされていますが、現在は1本から数本取り付けられています。

また古くは賢いとされるふくろうの羽根を女の子用、強さのシンボルである鷹の羽根を男の子用として子供たちの枕元に飾っていたそうですよ。現在ではとくに決まりはなく鶏やほろほろ鳥、ターキー・カモの羽根を使うことが一般的。

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