スピリチュアルに興味のある方にはおなじみの「シードオブライフ」。名前を聞いたことはなくても、その形を見れば納得の幾何学模様のこと。「この模様に名前がついているなんて」と初めて知った方も多いことでしょう。

実はこのシードオブライフ、ただの幾何学模様というだけではないようです。

では、このシードオブライフの持つ意味とは一体どういうものなのでしょうか。それを知ると私たちはどのような恩恵を受けるのでしょうか。スピリチュアルの世界に招かれた筆者が解説していきます。

ライター/寺田朱希

静岡県在住、霊峰富士に見守られ穏やかに暮らす40才。 自身の死に直面したのちにスピリチュアルの世界に招かれ現在に至ります。 「見えないものを見るチカラ」あなたにもあると思いませんか?

シードオブライフとは

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シードオブライフの意味は「生命の種」6つの円の中心に1つの円が重なり、計7つの円で構成される神聖幾何学模様を指します。神聖幾何学模様とは簡単に言ってしまうとスピリチュアルな意味を持つ幾何学模様のこと。

シードオブライフはフラワーオブライフを経てツリーオブライフへと続き完全な形を構成します。いわばシードオブライフはその出発点。宇宙の法則を私たちに知らせてくれる最初の入り口的存在です。

天地創造のシンボルと呼ばれる由縁

天地創造とは、ユダヤ教やキリスト教の聖典である聖書の中で、創世記と呼ばれる最初の書。創世記の冒頭には神が天と地を創造した様子が記されています。かの有名なミケランジェロをはじめとする名だたる有名画家たちによって描かれた天地創造の様子は、きっとどこかで目にしたこともありますよね。

この時、神は1日にして宇宙と地球(天と地)を創造し、6日目までにはあらゆる生き物を創り、7日目に休息されたとあります。

シードオブライフの6つの円は、1日を1つの円として表しており、そして中央に位置する7日目を意味する7つ目の円でこの世界は完成。そしてそこには花が浮かび上がるという、何とも神秘的な印象を残す形状が構成されるのです。

幾何学を研究した歴史上の人物

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モナリザで知られるレオナルド・ダ・ヴィンチは画家としてだけではなく、解剖学や物理学などの様々な分野で顕著な業績と記録を残しています。その中に何と幾何学も研究していた記録が。幾何学の法則が、他の分野に影響していたと考えることもできそうです。

また、古代ギリシャの数学者ピタゴラスは、若くして知識を求めて旅立った先のエジプトで幾何学を学んだと伝えられています。のちに「万物は数なり」と説いて「宇宙のすべては数から成り立つ」と言ったピタゴラスの思想にも、やはり幾何学が影響している可能性がありますよね。

そしてそのピタゴラスが世に広めた定理は、バビロン第1王朝時代の粘土板に最も古い例が残されているそう。これは紀元前約1800年以上と気が遠くなる昔に遡るバビロニア数学でのお話し。

幾何学と数字は切り離せない関係のようです。

神秘の数字「7」~1週間が7日間である3つの由来~

シードオブライフが天地創造のシンボルとされ、7つの円で描かれているのは先述の通りですが、私たちの身の回りにも「7」は溢れていることにお気付きでしょうか。

ラッキー77大陸と7つの海7つの大罪世界の7不思議など西洋にまつわるものから、日本では七福神や仏教の七宝、初七日から始まる四十九日法要も7日ごとに行われています。少し付け加えると、地獄の裁判官で有名な閻魔大王が登場するのは、7の倍数の35日目なのだそうで・・・。

他にもあげるときりがありませんが、やはり「7」という数字には特別な意味があるようなのです。

その1. 天地創造における「7」

神は6日間でこの世界を創り上げたと旧約聖書に記されています。そして神が天地創造を終えてやっとお休みになるのが7日目

これは「創造の7日間」と呼ばれ、聖書を聖典とするキリスト宗教圏ではこれが1週間が7日である由来だと説明されているのだそう。

<6日間の天地創造> 創世記1章~2章初め

最初に「カオス」「混沌」がある。神は6日間にわたって世界をつくる。

1日目、光と闇、昼と夜。
2日目、水を上と下に分け、上が空ないし天とされる。
3日目、天の下の水が集められて海になり、乾いた所が地になる。植物がつくられる。
4日目、太陽と月と星がつくられる。
5日目、水の中の生き物と鳥がつくられる。
6日目、地上の生き物がつくられ、人がつくられる。人は「神の似姿」とされ、すべての生き物を支配するとされる。
7日目、神は休む。

出典:名著33 『旧約聖書』:100分 de 名著 (nhk.or.jp)

その2. 東洋の歴史における「7」

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古代中国の天文学では、5つの惑星と月・太陽をあわせたものを「七曜」としていました。5つの惑星とは木星・火星・土星・金星・水星を指し、それに月と日(太陽)が加わった7つの天体で七曜1週間の由来だと言われています。

そして古代バビロニアが発祥とされる占星術は、この七曜がもとになっているそう。私たちに身近な西洋占星術もバビロニアから発展してきたものだと考えると、今も昔も天体の動きを生活に取り入れるのは変わっていませんね。

日本でも七曜という家紋があり、1つの円を6つの円で囲む文様をしています。

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