カップの6と聞いてどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?カップはその名の通り聖杯の描かれたカードで、流動的な物を注ぐイメージから愛情や情感を表すといわれています。「小アルカナ」は「大アルカナ」と違って少し覚え辛く、解釈も様々なのでどんな風に読み解いたら良いのか悩まれる方も多いでしょう。しかし「小アルカナ」も絵柄と意味を照らし合わせると簡単に読み解くことが出来ますよ。
今回はその「カップの8」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。

ライター/鹿角解

フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。

【カップ8】はどんな意味を持ったカード?

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カップは聖杯が描かれた絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はペンタクルも含めて4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。聖杯が描かれていることから、カップのカードは神への捧げものや流動的な愛情、感情を表すカードと言われています。数字が大きくなるたびにその意味も大きくなっていくと言われますので、カップの8は挫折を乗り越え、再スタートを切っているカードと言われていますよ。

今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。

総合的な意味:区切り

積まれたカップを背に、男性が夜中に険しい山道へと歩きだしています。夜空には月だけが浮かんでいる、とても静かな光景です。綺麗に積まれたカップと、困難な道を改めて進みはじめている男性の様子から、このカードは区切りを意味していると言われていますよ。一つの事を成し得て、新たな目標を決め再び出発している意味を持つカードです。

その一つの区切りに対して違う道を進むのかそれとも再挑戦するのか、正位置と逆位置で展開が変わってきますので、それぞれの意味を詳しく解説しましょう。

正位置:旅立ち

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正位置では旅立ちいう意味になります。一つの物事に区切りをつけ、新しい目標に向かって進み始めているという意味を持ちますよ。また、取り組んできたことを潔く諦め別の道を探すという意味もあります。いずれにせよ、違う進路を取る事や、そのタイミングが来ている暗示になるカードです。

 

逆位置:再挑戦

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反対に逆位置では再挑戦を意味します。失敗を糧に、新たな方法やアプローチを模索し再度取り組むという意味になります。同じ出来事にもう一度ゴールを決め、再び取り組むようになるという暗示です。しかし決してネガティブな意味ではなく、前向きな再挑戦という意味を持ちますよ。正位置は旅立ち、逆位置は再挑戦、で覚えると良いでしょう。

 

カップの8の正位置の解釈は?

それではカップ8が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「別れ」

恋愛を占ってこのカードが出た場合は「別れ」を意味します。一つの恋愛に区切りがやってきて、関係が精算されてしまうという意味を持ちますよ。また相手への未練を捨てるという意味も持ちますので、別の見方では失恋からの立ち直りを意味するカードになる場合もあります。他にも心変わりを意味する事もありますが、占いの内容や他のカードの出方でポジティブにもネガティブにも取れますので、丁寧に読み解くのがオススメです。

その2.仕事では「世代交代」

仕事を占ってこのカードが出た時は「世代交代」を意味します。プロジェクトや組織に区切りがやってきて、新たなスタートを切る事の暗示になりますよ。また他には赤字の事業を切り捨てられる事の暗示や、左遷といった意味もあります。組織の新陳代謝を促す出来事を暗示するカードですので、このカードが出た時は新たな局面を迎えていると考えて良いでしょう。

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