今回はその「ペンタクルの10」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。
ライター/鹿角解
フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。
【ペンタクル10】はどんな意味を持ったカード?
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ペンタクルは星のマークが描かれたコインが登場する絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はペンタクルも含めて4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。コインが描かれていることから、ペンタクルのカードは財産や豊かさを象徴するカードと言われています。数字が大きくなるたびにその意味も大きくなっていくと言われますので、ペンタクルの10はその財産の最終的な形を象徴しているとも言えますね。
今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。
総合的な意味:継承
一番手前に老人、奥に男性と女性、そして子供が描かれています。大きな家に住む家族の姿です。老人は2匹の犬の頭を穏やかに撫で、たわわに実ったぶどう畑に腰を下ろし次の世代を担う子ども達を見ています。中央の男性が持つのはワンドです。老人から受け継いだのでしょうか。穏やかな家族を描いたこのペンタクルの10のカードは、財産を築いたあとそれを次世代に継承するという意味合いを持ちます。
ただし、正位置と逆位置では意味が変わってきますので、それぞれの意味を詳しく解説しましょう。
正位置:受け継ぎ繁栄する
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正位置では継承し受け継いだものが繁栄していくという意味を持ちます。受け継ぐものは財産だったり、知恵だったり、立場や役割だったりと様々です。その受け継いだものを大切にし、ますますそれが大きく豊かになっていくという暗示でもあります。また描かれているのが家族であることから、家族関係を意味する事も多いですよ。
逆位置:負の遺産
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反対に逆位置では負の遺産という意味になります。受け継いだことで争いに発展したり、任された大役をこなせなかったりといった暗示です。受け継いだ物事がネガティブなものになってしまうことを表しています。また家族を表すカードでもあるので、家族間の不和の予兆を表すこともありますよ。
正位置は受け継いだものが繁栄していく、正位置は負の遺産、で覚えると良いでしょう。
ペンタクルの10の正位置の解釈は?
それではペンタクル10が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。
その1.恋愛では「結婚」
恋愛を占ってこのカードが出た場合は大きく「結婚」を意味します。相手を家族として認めるという暗示になりますので、恋愛が大きく動きひとつのゴールを迎えるという可能性を教えてくれるカードです。またすでに家族関係担っている場合は、子宝に恵まれるといった意味も持ちます。家族という形が繁栄していくというとても縁起のいいカードですよ。
その2.仕事では「一致団結」
仕事を占ってこのカードが出た時は「一致団結」を意味します。皆で協力し、大きなプロジェクトや仕事を見事にやり遂げるという暗示です。またこのカードが財産を表すペンタクルの最後の数字であることから、すでに繁栄をしている大企業や、伝統ある格式高い会社を意味することもあります。仕事が順調である事を意味する強いカードです。