1.3本の足を持つカラス

前述の通り八咫烏は3本の足を持つカラス。伝説上の鳥とも考えられていますが、3本の足を持つ鳥は神鳥として、朝鮮・中国・エジプトでも崇拝されていた歴史があります。

その中で八咫烏は日本独特の存在であり、奇跡を呼ぶ鳥として古事記にも八咫烏のことを大烏として触れられているのです。

2.天皇家をお守りする眷属”裏天皇”

八咫烏は天皇家をお守りする眷属としての存在でもありました。

その言われは神武天皇の時代まで遡ります。まだ、「カムヤマトイワレビコ」と呼ばれていた神武天皇が東征している途上、天から遣わされた八咫烏が道案内によって熊野・吉野の山中を行軍したと言われているのです。

その八咫烏を名称にした秘密結社的な集団が第8代孝元天皇のひ孫に当たる武内宿禰(たけうちすくね)によって組織されます。近世まで天皇家をお守りする影の存在となって歴史の裏舞台で活躍。”裏天皇”という異名を持つまでになったと言われています。

3.八咫烏の果たす使命

秘密結社としての八咫烏の果たす使命は天皇と日本国を守ること。しかし、その活動内容が厚いベールに覆われており全容を知る人は誰もいません。しかし、少なくとも天皇をお守りして国体維持に力を注ぐということは間違いなく、私たち国民も間接的に守られてるということになるのではないでしょうか?

このように秘密結社の組織名にまでなった八咫烏は、やはり神秘的な存在であることは間違いないでしょう。

筆者の思い出:私の肩に乗ったカラス

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筆者も幼い頃はカラスが不吉の象徴ではないかと思っていました。黒装束を身にまとった闇を使いではないかと。

しかし、八咫烏の存在を知ってからはカラスに対する見方が変わってきました。偶然に八咫烏に関する書籍を目にすることがあり、その存在に魅了。

そんなことを思っていたある年の夏に九州の某キャンプ場に泊った時のこと。炊事場で調理の準備をしていた時に筆者の肩に乗ってきた物がいました。右肩を見るとなんとカラス。

この時は思わず驚きましたが、キャンプ場の管理人曰く怪我をして一時期保護されて人慣れしていったのだとか。それでも人の肩に乗るなんてことは滅多になかったので、実に不思議なことでした。

しかし、それからというもの、筆者にとってはカラスは人懐っこい愛すべき存在になったのです。彼らが近くにいるとそれだけで感謝したくなります。

カラスのスピリチュアル的な意味を理解して霊的な意味を受け取ろう

これまでカラスのスピリチュアル的な意味をご紹介してきました。これまで不吉な存在ではないかと思われていた彼らも実は神聖な神の使いだったです。

これから近くに彼らの存在に気付いたなら、出会えたことに感謝してください。

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