日本には古代から祝詞(のりと)を奏上するという慣習がありますが、皆さんは「ひふみ祝詞」というものが存在していることをご存知でしょうか?神社で神様に捧げる言葉であることは何となくイメージできますが、具体的にどのような祝詞なのか今一つ理解に苦しまれるかもしれません。

この記事ではこの「ひふみ祝詞」がどのようなものなのかやその効果・注意点についてスピチュアリストの筆者が解説してまいります。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

ひふみ祝詞とは?

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ひふみ祝詞とは、「ひ」「ふ」「み」から始まる47文字から作られた祝詞で、47の文字が重複せずに1つの文章になっている点が特徴です。しかも個々の一文字に言霊としての意味が込められており、祝詞を唱えることで神がかり的な奇跡が起きると考えられてきました。

現実と未来を変える祝詞

私たちは合格祈願や幸せな結婚を願う時に神社に参拝し神殿で神主さんに祝詞を奏上してもらいますね。そうすることによって願いを神様に届けてくれるわけですが、祝詞を唱えることで神様と繋がり自分の願い事の引き寄せるができます。

このようなことから、古くから伝承してきた祝詞は今の状況や未来の方向性さえも変える力があると考えられてきたのです。

神が宿る言葉

神道の世界では罪や穢れを祓う大祓の行事がありますが、この時に奏上される祓詞(はらえことば)も、神事の前に必ず行われるお祓いの時の祝詞の一種。大神(おおかみ)であるアマテラス(天照大神)をお称えして神に願いを込めて祈ります。

ひふみ祝詞はアマテラスが天岩戸に身を隠した時に天宇受賣命(あめのうずめのみこと)という神が岩戸の前で神舞を舞って詠ったのが始まり。そのことからもひふみ祝詞は神が宿る言葉と信じられてきたのです。

鎮護の祈りの言葉

現実と未来を変える祝詞としてのパワーを持っているために、災いを幸福に切り替える「除災招福」としてのご利益があるのですが、魂を鎮める鎮魂法としての使われてきた経緯があります。

特に古神道の世界では、鎮魂法は神さまの御魂を招いて自分自身の魂を清めたり、自分の魂が離れてしまうことを引き留める力があり、祝詞が唱えられてきたのです。

ひふみ祝詞の意味

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47文字からなる「ひふみ祝詞」

この祝詞にはどのような意味が込められているのでしょうか?

ひふみ よいむなや こともちろらね 

しきる ゆゐつわぬ そをたはめくか 

うおえ にさりへて のますあせゑほれけ

文字が持つ言霊

ひふみ祝詞でユニークな点は初めにある「ひ」「ふ」「み」「よ」が数字の「1」「2」「3」「4」という意味を持っているという点でしょう。そのために「一二三(ひふみ)祝詞」として紹介されることもあります。

また、前述のように「ひ」「ふ」などの1つひとつに言霊として意味を持っていることも興味深い点と言えるかもしれません。「ひ」は太陽の光を意味しており、「ふ」は風であり「み」=は水を指しているように個々の文字そのものに意味があるわけです。

特にひふみ祝詞の始めのパートは宇宙誕生から生命が登場するまでのことを表現していると見られています。

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