健康志向の高まりにより、バランスの良い健全な食生活や適度な運動が見直される現代。ただ長生きするのではなく「元気で暮らしたい」というのが共通の願い。

また精神面での健やかさにも皆が関心を寄せるようになり、その一環としてヨガや瞑想を生活に取り入れるライフスタイルが人気です。ヨガや瞑想を行う目的は自分を知ること。雑念を払い集中することで心身の疲労を回復し、自律神経を整えます。

そこでよく耳にするようになったのが「チャクラ」。私たちの魂と肉体のスピリチュアルな世界との結びつきを知るうえで欠かせないこのチャクラを、日頃より意識して健康を保つ筆者が解説していきます。

ライター/寺田朱希

静岡県在住、霊峰富士に見守られ穏やかに暮らす40才。 自身の死に直面したのちにスピリチュアルの世界に招かれ現在に至ります。 「見えないものを見るチカラ」あなたにもあると思いませんか?

チャクラとは

サンスクリット(古代インド・アーリア語)で「円」「車輪」「回転」を意味する言葉。聖典では頭部、胸部、腹部などの人体にあるとされる中枢を指す言葉。大きな木の幹にあたる部分が主要なチャクラ、その枝分かれした部分にも数多くのチャクラが存在していると例えるとわかりやすいでしょうか。

生き物の生命力そのものであるプラーナ(日本語では気息と訳されることが多い)を通じ、肉体と魂を繋ぎます。何かがきっかけとなりそれぞれのチャクラが崩れると、精神、肉体両面において影響が。

心身共に健康に過ごすヒントは、チャクラを意識することにありそうですね。

身体に存在する7つのチャクラ

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背骨の根底から上へ縦に貫く中心ライン(スシュムナー)に沿って存在する主要な7つのチャクラ。特定のチャクラだけでなく、全体のバランスを意識して調和をとることが求められます。

まずはそれぞれのチャクラの特徴を理解してみましょう。基本である第1チャクラからご紹介していきます。

第1チャクラの場所は【会陰】

第1チャクラは脊髄の根底にあたる場所。ムーラーダーラ・チャクラと呼ばれ、「根をささえるもの」を意味します。 対応色は深みのあるレッド。

第1チャクラのテーマは生命力

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肉体的には「生存」と「成長」を、精神的には「安心」「安全」を司る第1チャクラ。主要な7つのチャクラで最も下に位置し、尾骨から大地へとエネルギーを流し私たちの基底となります

第1チャクラが活性化していると肉体的な健康を手に入れ、地に足がついた現実的な生活を送るでしょう。どっしりとかまえている感じでしょうか。

無気力感、地に足がつかないフワフワ感、強い不安感が続くようであれば第1チャクラを活性化しましょう。

第2チャクラの場所は【丹田】

第2チャクラの場所はおへそより指3~4本下がったところにある丹田。スワーディシュターナ・チャクラと呼ばれ「自らの住処」を意味します。対応色は朱に近いオレンジ。

第2チャクラのテーマは感情

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第2チャクラの特徴は「情緒のバランス」や「喜び」「人間関係」。第1チャクラとは打って変わって精神面を司るチャクラです。また第1チャクラが生命力や生存といった本能であるのに対し、第2チャクラは他者や社会とのつながりがあるのも特徴。

第2チャクラが安定すると、魂も安定し心に平和が訪れます。生きる喜びを知り、その豊かな心で人間関係も円滑なものとなるでしょう。

情緒不安定、自暴自棄、自分には価値がなく孤独だと感じる場合、第2チャクラの滞りが考えられます。活性化しましよう。

第3チャクラの場所は【みぞおち】

第3チャクラの場所はみぞおち周辺。マニプーラ・チャクラと呼ばれ「宝珠の都市」を意味します。対応色は温かみのあるイエロー。

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