ペンタクルの4と聞いた時どんなイメージが浮かぶでしょうか?ペンタクルはコインなので、お金が思い浮かぶ人もいるかと思います。「小アルカナ」は「大アルカナ」と違って少し覚えづらいく解釈も様々なので、どんな風に読み解いたら良いのか悩まれる方も多いでしょう。しかし「小アルカナ」も絵柄と意味を照らし合わせると簡単に読み解くことが出来るんですよ。
今回はその「ペンタクルの4」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。

ライター/鹿角解

フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。

【ペンタクル4】はどんな意味を持ったカード?

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ペンタクルは星のマークが描かれたコインが登場する絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はペンタクルも含めて4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。コインが描かれていることから、ペンタクルのカードは財産や豊かさを象徴するカードと言われています。数字が大きくなるたびにその意味も大きくなっていくと言われますので、ペンタクルの4はその財産を蓄積している途中というカードということになりますね。

今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。

総合的な意味:欲

王冠を被った男が、ペンタクルのマークをぎゅっと抱きしめています。その表情は頑なで、敵意すら感じますね。さらに2つのペンタクルを踏みつけ、誰にも盗られないようにしています。後ろの町並みは世の中を意味していると言われていますので、このカードは男が世の中のお金を全部自分の物にしようとしている状態だと言われていますよ。そのことから、このカードはお金へのを表しているカードになります。

正位置と逆位置では欲望に対しての動き方の意味が変わってきますので、それぞれの意味を詳しく解説しましょう。

正位置:手堅い利益

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正位置では手堅い利益という意味を持ちます。より多くのお金を自分のものにしたいという欲望を上手くコントロールし、慎重に行動を起こすという暗示でもありますよ。安全な行動をしていますが、結局の所お金への執着は消えていません。堅実に見えて、欲望自体は抱えたままであるという複雑な意味を持つカードでもありますよ。

逆位置:強欲

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反対に逆位置では強欲という意味になります。欲を出した結果、正常な判断が出来なくなってしまっているという暗示です。またそのせいで視野が狭まり、妨害や失敗が起こる可能性も示しています。他にもお金を出し惜しみしている状態である事も意味しますよ。欲に溺れた状態を表しているカードです。

正位置は手堅い利益、正位置は強欲、で覚えると良いでしょう。

ペンタクルの4の正位置の解釈は?

それではペンタクル4が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「安定を求める」

恋愛を占ってこのカードが出た時は「安定を求める」状態であることを意味します。金銭的な安心感を持った恋愛を得るという意味を持ちますよ。例えば堅実な職業の相手を選んだり、すでに恋人がいる人は結婚や同棲へ関係が進むことの暗示です。また玉の輿という意味もありますよ。このカードが出た時は恋愛によって自分の生活を安定させる事が出来る、という読み解き方になりますね。

その2.仕事では「野心」

仕事を占ってこのカードが出た時は「野心」を意味します。より多くの利益を得るために経営を拡大したり、そのために堅実なプランを練るなど熱意に溢れているという暗示です。また権力者そのものや、金融関係の仕事を意味する場合もありますよ。仕事の熱意に溢れていますが、その原動力が欲望と野心だという少し複雑なカードです。

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