結界というと映画にもなった陰陽師・安倍晴明や黒魔術などが思い浮かびますよね。結界というと霊的に特別な人が特別な時に張るものというイメージがありますが、あなたも結界を張ることができるということを知っていますか?ここでは結界とは何か、結界の4つの張り方と張るときの注意点や張る前におこなう3つのことについてスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

結界とは?

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結界とは、邪気から家や自分自身や家族を守るために張るバリアのようなものといわれています。ここではその結界が持つ意味と日本で結界が張られている神社などの場所について考えてみましょう。

結界の意味

結界の持つ意味は、邪気を払う、ネガティブなものから守るという点にばかり気を取られがちですよね。じつは結界の本当の意味は、神聖な空間と浄化されていない俗な空間を区別するということ。そして結界を張った結果、邪気などが侵入できない見えない壁ができるというわけ。ただ結界の中へは外から邪気などが入ってこない反面、中にある邪気は出ていくことができないという側面があります。

安倍晴明の強力な結界は、中にある悪い気は外に出し、良い気を中に入れることができるといわれていますよ。

神社などのパワースポットに結界が張られている

神社などのパワースポットといわれる場所に足を踏み入れたとき、静寂とすがすがしさ、厳かな雰囲気を味わったことはありませんか?その理由は神社などの神聖な場所には、敷地内に結界が張られているからなのです。とくに強力な結界が張られているといわれるのは皇居や日光東照宮、伊勢神宮でしょう。いずれも日本の歴史上とても重要な場所ですよね。

最近ではパワースポットといわれる場所でも多くの人々が訪れることで、結界の力が弱まりただの観光地のようになっているところも多くなっているそうですよ。

自分でできる4つの結界の張り方

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なんとなく最近悪いことばかりが続く、嫌な感じがする、しっかりと休んだはずなのに疲れが取れないなどが続くのは邪気やネガティブなものあなたやあなたの家に憑いているのかもしれませんね。ここでは邪気が憑いてしまったかもしれないと思ったときに自分でできる結界の4つの張り方を紹介しましょう。

張り方1 盛り塩で家に結界を張る

もっとも簡単で安全に結界を張ることができる方法が盛り塩をするということ。円錐形の形にした塩を部屋や家の四隅に置くだけです。このとき使う塩は、一般家庭用の精製塩ではなく粗塩を使うようにしましょう。部屋や家の形によっては、四隅がバラバラのことがありますが、4つの点を結んだ時に四角形になるように置くことがポイント。また、盛り塩を置きたい場所に本や机などがある場合は、その上においてもいいそうですよ。

塩は水分を吸収して固まっていきます。このときに水分と一緒に邪気も吸い取ってくれるそうですよ。そのため、盛り塩は定期的に入れ替えることが大切。使用済みの塩は、すぐにキッチンやトイレに流しましょう。

張り方2 パワーストーンで自分や家に結界を張る

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パワーストーンを使って結界を作ることもできます。ただパワーストーンで作る結界についてはどのパワーストーンを使うとベストなのかが専門家の間でもさまざまあるので、できればパワーストーンに詳しい方に相談してみるといいですね。

ただもっとも力があるといわれているのは原石のクリスタル。クリスタル事態にネガティブなエネルギーを吸収する力があるといわれており、浄化するときによく用いられますよね。このクリスタルを部屋の四隅に置く方法があります。結界に使ったクリスタルは必ず定期的に浄化するようにしましょう。

張り方3 水を使って自分に結界を張る

水による結界は空間に張るものではなく自分自身に結界を作るもの。そのためその効果が期待できる期間は1日と短いことが特徴です。ただ手軽にできるため受験や就職試験、面接のときなどに水による結界を張るといいでしょう。

水による結界の張り方はいたってシンプル。お湯にセージとクリスタルを入れて再沸騰させ、冷めたものをコップ一杯程度飲むだけ。汗となって出てきた水分で結界を作るという方法です。

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