太陽が顔を出しているにもかかわらず突然の雨に見舞われた経験はありませんか。突然の雨でずぶぬれになってしまったこともあるでしょう。お天気雨に出会うことはとても珍しいことなので「最悪」と感じている方も多いのではないでしょうか。じつはスピリチュアルな世界ではお天気雨には特別な意味やメッセージが込められているといわれています。ここではお天気雨のスピリチュアルな6つの意味、お天気雨が降る3つの理由と狐の嫁入りとの関係をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

お天気雨が降る3つの理由

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太陽が出ているのに雨が降るという現象は通常では考えられないことですよね。とても不思議なお天気雨ですが、お天気雨が降る要因には3つあるといわれています。ここでは科学的に検証されているお天気雨が降る3つの理由を解説しましょう。

理由1 雨を降らせた雲が消滅したから

雨が降るときの雲には「乱層雲」と「積乱雲」の2種類があるとか。一般的に長く雨が降り続く傾向にある雲が乱層雲。積乱雲は夏によくみられるゲリラ豪雨などのように短時間で雨が上がるといわれています。積乱雲は雨を降らせた後約1時間程度で消えてしまうといわれていますよ。雨粒は雲から地上に降り注ぐまでにかなりの時間が必要なので雨粒が地表にたどり着いたころには雲が消えてしまっているため天気雨になるということです。

理由2 別のところで降った雨が風で流されたから

お天気雨が降る理由のひとつは雨が強い風によって流されてしまったからといわれています。ほかのところで降った雨が地表にたどり着くまでに雲は消えてしまい、さらに風に乗って雨粒が雲から離れた場所に降ってしまうため太陽は見えたままの状態になるそうですよ。とくに山が近くにある場合、雨雲は山を越えるときに消えてしまいますが雨だけが風に乗って降ってくるというわけ。

理由3 雨を降らせた雲が小さかったから

雨を降らせる雲が小さい場合、雨が降る範囲が狭くなりますよね。また小さな雲はすぐに風に流される、消滅するなど見えなくなることがほとんど。そのため雨が地表に到達するころには雲は見えなくなっているのでお天気雨になるとか。雲が小さいときのお天気雨は、雨に太陽の光が当たりやすいため虹が見える確率が高くなるともいわれていますよ。

お天気雨と狐の嫁入りの関係

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お天気雨が降ると「狐の嫁入り」とよく言われていることを知っていますか。ここではお天気雨のことをなぜ「狐の嫁入り」と呼ぶのか、お天気雨のほかの呼び名、世界各国におけるお天気雨に関する話を解説しましょう。

お天気雨には別の呼び名がある

お天気雨には「狐の嫁入り」のほかに太陽が出ているのに雨が降るということから地域によっては「日照り雨」とも呼ばれるそうですよ。また、太陽が泣いてているように感じられるため「涙雨」とも呼ぶそうです。沖縄ではティーダアミ(太陽雨)という方言もあるとか。ちなみに沖縄はよくお天気雨が降るそうですよ。

お天気雨を狐の嫁入りと呼ぶ理由

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お天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼ぶ理由には地域によってさまざまなはなしが存在しているそうです。

ひとつには狐は人をだますという言い伝えからお天気なのに雨が降る不思議な現象を稲荷神社の使いでもある狐が起こしたと信じられていたから。また、昔はよその村から輿入れするとき夜たくさんのかがり火をたいていたそうです。嫁入りを知らないほかの村人がその様子を狐が嫁入りしていると考えたとか。お天気でも雨が降るという天候は当時の人々にとっては不思議なこと。そのためお天気雨のことを狐の嫁入りと呼ぶようになったともいわれています。

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