今回はこの焦熱地獄について、スピリチュアリストの筆者が解説していくことにいたします。
ライター/myuza
九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。
- 焦熱地獄とはどんな世界?
- 1.八大地獄の6番目の地獄
- 2.大叫喚地獄の次の地獄
- 3.焦熱地獄の恐ろしい罰
- 焦熱地獄の周りには16もの小地獄がある
- 1.代表的な小地獄その1:鉄钁処
- 2.代表的な小地獄その2:大焼処大焼処
- 3.代表的な小地獄その3:分荼梨迦処
- 4.代表的な小地獄その4:龍旋処
- 5.代表的な小地獄その5:赤銅弥泥魚旋処
- 6.他の小地獄も苦しい責め苦が待っている
- どんな人が焦熱地獄に落ちる?
- 1.殺生した人
- 2.盗みを犯した人
- 3.邪淫を犯した人
- 仏教世界に見る地獄道の世界観
- 1.八大地獄の種類
- 2.輪廻転生の中で地獄道たけは行ってはいけない
- 3.地獄に堕ちないためには懺悔の心が大切
- 筆者の地獄観:生きている現世も気持ち次第で地獄
- 地獄道の世界観・焦熱地獄を恐ろしさを理解して正しく行動しよう
この記事の目次
焦熱地獄とはどんな世界?
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焦熱地獄は八大地獄と呼ばれる8つの 地獄の1つです。生きている間にどのような行いをした人が落ちるのかと言うと、殺生・盗み・邪婬・妄語・飲酒・邪見を犯した人間が行くとされています。責め苦としては、熱っせられた鉄の釜の上に置かれて身を焼かれて苦しめられるという罰などが伝えられているのです。
1.八大地獄の6番目の地獄
冒頭でも触れたように地獄は8つありますが「八大地獄」と呼ばれています。最下層の地獄から見ていくと、無間・大焦熱・焦熱・大叫喚・叫喚・衆合・黒縄・等活の地獄で構成しており、熱い意味を持っているために「八熱地獄」とも呼ばれることも。
その中で焦熱地獄は八大地獄の第六に当たるわけです。
2.大叫喚地獄の次の地獄
ちなみに焦熱地獄の1つ上にある大叫喚地獄も、かなり苦しい責め苦を味わうことになりますが、焦熱地獄になってくると大叫喚地獄の10倍もの苦しみを受けなければなりません。
このことから、いかに厳しい世界であるかが分かります。
3.焦熱地獄の恐ろしい罰
大叫喚地獄の10倍の責め苦を受けなければならない焦熱地獄。ここでは火であぶられたり、湯でだった大鍋で煮られるような責め苦は当たり前。鬼に追われながら必死に逃げまわりながら弓で打たれることもあります。焼けた地面を走らされて鉄の棒で身体を打ち砕かれる場合もありますし、体内からウジ虫が涌き出てきて自分の身体を食べつくされてしまうのです。
焦熱地獄の周りには16もの小地獄がある
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このように焦熱地獄での苦しみを見ていくと、私たちの常識をはるかに越えた罰・拷問が待っていることになります。しかし、この地獄の周りには16もの小地獄も待っていました。焦熱地獄だけでも厳しい世界なのですが、場合によっては次のような地獄も待っているわけです。
1.代表的な小地獄その1:鉄钁処
1つは鉄钁処(てっかくしょ)と言われる地獄、焦熱地獄は殺人を犯した人間が落ちる場所であるのですが、やむを得ない理由で人を殺めてしまった時に落とされる地獄と言われています。平等受苦無力無救・火常熱沸・鋸葉水生・極利刀鬘・極熱沸水・多饒悪蛇という耳にしただけでも、気が狂ってきそうになる責め苦であり、熱く熱せられた釜で身体を煮詰められてしまのです。
2.代表的な小地獄その2:大焼処大焼処
2つは大焼処大焼処(だいしょうしょ)と呼ばれる小地獄で、人間だけでなく生き物の殺生をすることで天国に行けるという誤ったことを広めたために人間が落とされるところ。
膨大な火炎が巻き起こっており、後悔の炎が身体の中に発生して内側から人を焼き尽くしていくのです。