十二支のトップとなったネズミ。体は小さいけれど大きな牛たちを手玉に取る少しずるがしこいイメージがあるのではありませんか。子どもから大人にまで人気のアニメでも猫に負けないネズミが登場しますよね。私たちにとって様々な意味で良い印象を持つことがないネズミですが、スピリチュアル的にはとても良い意味を持っています。ここではネズミのスピリチュアルな3つの意味とネズミの縁起や5つのスピリチュアルなメッセージをスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

ネズミは縁起がいい動物

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ネズミは世界中どこにでもいる動物。日本にはじつに20種類以上のネズミが生息しているといわれています。もともと雑食性の動物で人間が残した残飯だけではなく昆虫や穀物類などを食べるとか。そのためあまり良いイメージを持たれることはありませんが本当はとても縁起がいい動物ということですよ。ここではネズミは縁起がいいといわれる2つの理由を紹介しましょう。

縁起1 ネズミは大黒天の使いといわれている

縁起がいいといわれる七福神のひとり大黒天のお使いがネズミであるということを知っていますか?大黒天は七福神の中でも商売繁盛や蓄財を意味する神様。その使いであるネズミもまたとても縁起がいいというわけ。

大黒天は北に位置する神様といわれており、十二支の中でもトップのネズミは北に位置するため大黒天の使いといわれています。事実、大黒天をまつった寺院の境内では俵の上に乗ったネズミの像が参拝客を迎えていますよ。よく見ると大黒天の像の足元にネズミがいることもありますよ。また大国主命をまつった神社でもネズミは神様の使いとされているとか。その理由はネズミが大国主命を救ったといわれる逸話があるから。

縁起2 働き者のネズミのいる家は災害が起きにくい

ネズミは少しもじっとすることなくちょこまかと動いていますよね。その様子は一生懸命に働いているようにも見えるでしょう。ネズミが動く姿から「寝ず身」という語呂合わせが考えられ、寝ずに働く働き者といわれるようになったそうです。

またネズミはとても勘が鋭く、火事などの災難が降りかかるときにはその家から逃げてしまうともいわれていますよ。そのためネズミがいる家は火事などの災害が起こらないため縁起がいいといわれています。

ネズミのスピリチュアルな3つの意味

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ネズミには不衛生とイメージがどうしても付きまとってしまい人間に嫌われる動物といわれていますが、じつはスピリチュアル的にはとても良い意味を持っている動物といえるでしょう。ここではネズミの持つスピリチュアルな3つの意味を解説しましょう。

意味1 再生のシンボル・ネズミのとって不必要なものはない

ネズミはスピリチュアル的には「再生」を意味するといわれています。人間が出したごみに集まってくるとても不衛生な動物というイメージがあるネズミですが、考え方を変えれば人間がゴミといっているものもネズミにとっては大切な資源。人間が残したものからネズミは自分たちに必要なものを作り出していると考えられませんか。

ネズミが持つスピリチュアルな再生という意味は、私たちが一般的にイメージする「再生」とは少し異なったもの。不必要と思えるものに新しく命を吹き込むとことも「再生」といえるでしょう。

意味2 子孫繁栄・たくさんの子どもを産む

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ネズミはとても繁殖能力が高い動物です。ネズミは、1年すれば子供を産むことができ、年間に5回から6回出産するといわれていますよ。しかも1回の出産で平均5匹から6匹生まれるといわれています。このネズミの習性からネズミ算という言葉が生まれたとか。強い繁殖力を有するネズミは、子孫繁栄というスピリチュアルな意味を持っているといえるでしょう。

意味3 金運アップと商売繁盛・大黒天の使いといわれるから

ネズミは七福神のひとりである大黒天の使いといわれています。大黒天は商売繁盛や金運アップなどお金にまつわる開運を司る神様。ネズミはその使いといわれる動物ですからネズミにも商売繁盛や金運アップというスピリチュアルな意味があるといわれています。

またネズミはいつもちょこまかと動き回り働いているように見えますよね。そのため「寝ず身」とも書き、休みなく働くことで蓄財することができるため金運アップにつながるといわれています。

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