四柱推命とは陰陽五行説をもとに生年月日から導かれた命式で占うもの。占いの帝王と呼ばれる的中率の高い占術です。
今回は十干のうちのひとつ「甲」の性格的特徴などを現役占い師である筆者が解説していきます。

ライター/ヤササキミカ

占い師、ヨガ講師。 タロットや数秘術をメインに鑑定。 スピリチュアルを日常に!をスローガンにライターしています。

甲(きのえ)はどんな人?

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「甲」は十干のひとつで、自然界の五行の要素を陰陽に分けたもの。十干は甲(きのえ)・乙(きのと)、丙(ひのえ)・丁(ひのと)、戊(つちのえ)・己(つちのと)、庚(かのえ)・辛(かのと)、壬(みずのえ)・癸(みずのと)。甲は十干の中の木の陽です。
自然界で表わすと、樹木をイメージした性格。大きい樹木、大木を表わします。樹木は天に向かって真っ直ぐに伸びますね。そのように甲の人は向上心が強く、成長意欲が強い人が多いです。そして樹木は天高く成長するもの。成長を抑えつけられることを嫌います。ですのでプライドが高く、マイペースな人が多いでしょう。そして曲がったことが嫌いです。

ただ、木は折れるとポッキリと折れてしまうので、一度挫折するとなかなか復活できないところがあるようですね。

では、ここからはそんな甲の人の性格を女性男性と分けて解説していきます。

甲の女性の性格的特徴:負けず嫌いな頑張り屋

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甲の女性は、強い精神力をもつ頑張り屋でしょう。人を集める人望がありタフなのでリーダー向きの人が多いでしょう。負けず嫌いなので何事も諦めずコツコツと努力します。ですがそんな強そうな印象の甲の女性ですが、繊細な部分も持ち合わせているようです。細かい気遣いができるので周囲の人から慕われているでしょう。

甲の男性の性格的特徴:プライドが高く有言実行の努力家

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甲の男性は、プライドが高く、一人でも突き進める行動力があるので一匹狼のようなひとが多いようです。向上心が高く、目標に対して走り続けることができ、有言実行の努力家でしょう。もともとのポテンシャルが高いので成果をあげる実力があります。

負けず嫌いな面があり、勝負事に負けると誰よりも悔しがるでしょう。また、ものごとに動じないところが、頑固さにつながり、トラブルになることもあるようです。

甲の「年柱・月柱・日柱・時柱」の特徴は?

四柱推命は生年月日から「年柱・月柱・日柱・時柱」に60干支を振り分けそこから鑑定するもの。生誕年を表わす年柱、生誕月を表わす月柱、生誕日を表わす日柱、生誕時間を表わす時柱で構成されています。

ここでは甲が四柱の中にある時、どのような運勢になるのかを詳しく解説していきましょう。

甲が年柱にある場合は学びの時

年柱は初年期、0歳~19歳くらいの性格傾向を表わすもの。運気としては社交運や外面における運気。目上の人、上司の関係、先祖や両親との関係が見えます。社会に出た時の姿や行動、目上の人からどのように対応されるかを見ます

積極的で活発、自分の得たいものを得ていけるような運気がありますが、幼少期はそのような自分の基板を作るような時期でしょう。なかなか思うようにならない時期になるので、優しくおおらかな癒やしの存在のような年長者に救われるようなことがあるようです。

甲が月柱にある場合はリーダーシップが発揮

月柱は中年期、20歳~39歳位の性格傾向を表わるもの。運気としては仕事運や家庭運、自分自身の生き方や才能を示し、自分を取り巻く人間関係も見えます。

リーダーシップが発揮されるでしょう。人が周りに集まり、忙しい日々が続きそうです。幅広い交友関係から良い縁が生まれてきそうなので、人とのコミュニケーションをとるように心掛けましょう。

甲が日柱にある場合は限界を超えて成長していく

日柱は晩年期、40歳~60歳ぐらいの性格傾向を表わるもの。恋愛運、自分自身のことについてが見えます。

出来そう、という印象を持たれる甲の人は、自分の容量を超えてしまうオファーがきますが、もともと備わっているポテンシャルの高さや人望の厚さで乗り越えていきます。その都度成長を繰り返し実力をつけていきます。

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