神社や聖地など、気やエネルギーの高い場所には必ずと言っていいほど、立派なご神木を見かけたりするのではないでしょうか。そういった樹木にも、それぞれに意味や言い伝えがあるようですね。今回はおうちでも取り入れやすい、縁起がいいとされる庭木を厳選してお伝えしていきます。
ライター/hanon*
自身の憑依・浄霊体験をきっかけに、全国各地を回り土地の浄化をしながらみえない世界の運び屋をしております。ご神事やお祈りの経験を通して、いただいた学びをわかりやすくお伝えできると嬉しいです。
樹木は「神の依り代」です
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古来より日本の古神道では、すべての自然の中に神が宿るとされてきました。そんな信仰の伝承の中で、山や滝、岩と同じように、樹木も神の依り代として御神体とされています。家の神棚にお供えする榊も、神の降りる依り代とした「ご神木の簡易版」なのです。
また木を植えることは、その場所に結界を張り、神域として守る意味も込められているそう。家の敷地内にこれらの縁起の良い庭木を取り入れて、自宅のエネルギーをパワーアップしてみませんか?
縁起の良いおすすめ庭木12選
庭木には、開花時期や日当たりなどの生育に適した環境があります。そのような特徴もあわせてみていきましょう。
1.ナンテン(南天)
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初夏に白い花を咲かせ、赤や白の実を持つナンテン。「難転」=難を転ずるに通じる事から、昔から災難除けの縁起の良い木とされてきました。お正月にはナンテンの実を福寿草の花とセットで「難を転じて福となす」として売られていますね。
さらに邪気の侵入を防ぐとして、表鬼門にヒイラギを植え、ナンテンを裏鬼門に植えると良いとされています。
2.センリョウ・マンリョウ(千両・万両)
センリョウは6~9月に黄色の花を、マンリョウは白い花を咲かせ、10~12月に赤い実をつけます。他にもキミノマンリョウ(黄実の万両)や、シロミノマンリョウ(白実の万両)などもあり、彩りや種類も豊富。
センリョウ(千両)の由来は、赤い実がなるところがマンリョウに似ていることから、また赤い実が千両の価値があるほどの美しさからという説があります。またマンリョウは赤い実はセンリョウ(千両)以上に美しいとされ、マンリョウ(万両)と名前が付いたといわれているようです。
古くから縁起の良い木として、お寺、神社、庭木や鉢植えとしても親しまれてきた常緑小低木。西日が当たらない場所に植えれば光沢のある緑の葉と、真っ赤な実の美しさが楽しめます。こちらもお正月に欠かせない縁起物です。
3.ツツジ
ツツジには多くの品種があり、色や花の大きさもさまざま。種類によって違いがありますが、4月~6月頃に花を咲かせ、その後に実を付けます。
花の形が筒状になっていることから、「筒(ツツ)」。花が次々と咲く様子から「続き(ツツギ)」が転じて「ツツジ」と呼ばれるなど諸説あります。途切れることなく「続き咲く花」が、縁起の良い樹木として古くから親しまれているのです。
4.クロガネモチ(黒鉄糯)
クロガネモチ(黒鉄黐)の名は、黒みを帯びた枝葉に、鳥を捕まえる為のトリモチが樹皮からとれる事から名付けられました。5月~6月頃に白色の花を咲かせ、10月頃に赤い実が成ります。日なた向きですが半日陰でも生育可能です。
クロガネモチが「苦労が無く、金持ち」の語呂合わせで、縁起の良い樹木として今も昔も人気があります。真っ赤な実が冬の庭を彩り、雌株だけでも多くの実を付けるため、シンボルツリーとして好まれているようです。
5.ウメ(梅)
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2月~3月のまだ寒い早春の頃に赤、白、桃色(ピンク色)の花を咲かせ、6月頃に青い実がつきます。中国から薬用として渡来した烏梅(うばい)に由来するなど、古来よりから人々に親しまれてきました。盆栽としてしも人気があります。
日向を好み、日当たり良好な場所に植栽するのが良いでしょう。松竹梅とも呼ばれ幸運、長寿、沢山の実なることが子孫繁栄と考えられる縁起の良い樹木です。