ソード8】のカードに描かれている女性の目は白い布で覆われ、体は白い布で縛られています。彼女の背後には城が見えます。監視されているのでしょうか?また彼女の後ろには剣が8本、地面に突き刺さっていますよね。ですが剣で囲まれている訳ではありません。地面は水でぬかるんではいますが、慎重に歩けば抜け出せそうです。彼女を縛っている白い布は体を締め付けるほどきつく縛られている訳ではなく、足は縛られていないので逃げ出せそうですですが彼女はまだそこから動こうとしません。それはなぜでしょうか?
今回は「吊るされた男」に似ている【ソード8】のカードをタロット占い大好きな筆者が解説します。

ライター/こんどうまろ

スピリチュアリスト。タロットと数秘術を使い無料で占いをしていましたが今はお休み中。アロマやヒーリングの技術を取得後スピリチュアルの世界に魅了され勉強しています。

【ソード8】はどんな意味を持ったカード?

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緩くまかれた布からいつでも抜け出せるのに行動に移さないのは、どうしていいかわからないのです。彼女の行く手を阻む剣は、背後と(向かって)左側だけで、左は過去・右は未来をを表していますが彼女は未来に一歩踏み出す勇気がありません。そして彼女がまとっている物の色は、赤(情熱)と白(純粋)でこれは彼女の目標としているお城にきっと行ける!と信じている象徴になります。自分の固定概念や恐れから動けなくなっている人、それが【ソード8】です。

総合的な意味:行動が制限される・不自由

総合的な意味としては女性が拘束されているところから、身動きが取れない・不自由さがキーワードになります。剣(ソード)は風を表し、「情報」の象徴です。「口は災いの元」と言いますが、情報は良いことばかりではありません。精神的に傷つけられたり振り回されることもあります。

辛い状況を表しているカードではありますが、小アルカナなのでこの状況は一時的なものと考えていいでしょう。そして、その状況をどうするかは自分次第という事になります。

正位置:身動きが取れない・自虐的・受け身

自分自身のこだわりや周りから入ってくる情報から身動きが取れない状況です。もしくは自分の可能性を否定して、動くことを諦めているのかもしれません。一つの問題に苦しんでいるというよりは八方ふさがりという状態です。

キーワード:不安・制限・選択肢が多い

逆位置:束縛からの解放・迷いが晴れる・可能性を見出す

今まであなたを束縛していたものから解放されます。恐れや不安は徐々に薄まっていくでしょう。誹謗・中傷を無視し、自信を取り戻すこともできます。迷いが晴れて障害を克服する可能性を見出すことが出来るでしょう。

キーワード:立ち向かう・自由・自信・希望

【ソード8】の正位置 悩み別の解釈

精神的に辛い状況は一時的なものといっても嫌ですよね。【ソード8】の基本的な意味が悩み別になるとどう解釈すればいいのか…少し怖いですね。それでは悩み別の解釈を詳しく読み解いていきましょう。

その1.恋愛:束縛される・別れられない・不安

不安な気持ちがいっぱいで、思うように行動できない状態です。実際に起こっていないことについて心配しすぎています。また、相手からの束縛や嫉妬が多いのかもしれません。お互いの関係が停滞していて、些細なことから関係が悪化したり自分自身の悩みが大きくなって解決策も見つけられないでしょう。

キーワード:緊張感・落ち着かない・窮屈に感じる

その2.相手の気持ち:束縛を感じる・混乱する

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相手は自分の心配事に気を取られていて、恋愛に目を向けることが出来ません。付き合ってる相手は、あなたとの付き合い方に窮屈さやプレッシャーを感じています。また、自分に自信がなかったり過去の恋愛を引きずっている場合にも出るカードです。

キーワード:行動を制限される・自信を失っている

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