【教皇】と女教皇の解釈の違いに悩まれる方は、多いのではないでしょうか?性別はもちろんですが、一番の違いは【教皇】のカードには第三者が描かれています。この二人は教皇の弟子で一人は赤いバラ、もう一人は白いユリの模様が描かれた服を着ていますよね。また【教皇】の左手には杖が、右手には何か指でサインしています。宗教的な要素が多いカードですね。あなたはこのカードからどんなことをイメージしましたか?
今回はこの慈悲あふれる【教皇】のカードをタロット大好きな筆者が解説していきます。

ライター/こんどうまろ

スピリチュアリスト。タロットと数秘術を使い無料で占いをしていましたが今はお休み中。アロマやヒーリングの技術を取得後スピリチュアルの世界に魅了され勉強しています。

【教皇】はどんな意味を持ったカード?

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教皇】は法王ともいわれる、いわば精神的指導者でキリストの代理者です。二人の弟子に説教している様子が描かれています。この弟子が身に着けている服の柄は、赤いバラ(殉教)と白いユリ(清純)です。足元にある2本の鍵は現世的な権威と宗教的な権威を表し、天国への扉を開ける鍵をキリストから授かりました。そして杖は精神世界を支配している象徴です。右手のサインは祝福を意味していることから、【教皇】は弟子たちに教えを説き、みんなの幸せを願っているのではないでしょうか?

総合的な意味:規律・協調性・道徳心・助言者

【教皇】は宗教色が強く精神性の高いカードなので、規律や協調性を説くカードです。物質的な満足より精神的な幸せを重視しています。お金が沢山あるとか物が充実しているというより、信頼できる仲間がいるとかやりがいがある仕事に恵まれるという幸せのことですね。また助言者の出現を表していることもあります。

正位置:優しさ・尊敬・寛大

落ち着いて状況を見直すことで解決策が見つかるという意味になります。広い視点を持ち、協力者を得ることで最善の道を見つけられるでしょう。共に支えあうことで人に優しくなれるという意味です。人物では人に教える立場の教師法律家などの職業を指します。

逆位置:保守的・頑固・虚栄心

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不安定な状況で気持ちが乱れてしまいます。疑心暗鬼になったり、誤った先入観を持ってしまうでしょう。自分の軸がないことから、人に騙されたり、詐欺にあうかもしれません。また秩序が乱れるという意味もあるので、恋愛においては不倫関係を指す場合もあります。

【教皇】の正位置 悩み別の解釈

【教皇】の基本的な意味は理解できましたか?高い道徳性と信仰心はまるで神父のような聖職者をイメージするといいかと思います。精神的な幸せの意味が様々な悩みにおいてどういう風に解釈したらいいのか、より詳しく解説していきましょう。

その1.恋愛:真剣な交際・結婚

二人の関係は激しさはないですが落ち着いた関係です。相手が年上だったり知識が豊富で精神的に頼れる相手を指すこともあります。また、出会いを求めている方はそういう人と出会いがあるか、年上の人に紹介してもらうといい縁に巡り合えるでしょう。

キーワード:尊敬できる人との恋愛・グループ活動での出会い

 

その2.相手の気持ち:誠実な人・真剣な交際

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あなたと真剣に交際しています。少し堅苦しいかもしれませんが、将来のことも考えてのことでしょう。刺激的な関係ではなく穏やかな愛情を持ってあなたに接しているでしょう。また、片思いの場合は相手からのアプローチは期待できないかもしれません。好意はあってもまだ行動に移す段階ではないと考えています。

キーワード:結婚・社会的責任・リラックスできる関係

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