デジャブという言葉の意味をあなたは知っていますか?映画のタイトルやセリフなどで聞いたことがある方も多いことでしょう。デジャブのさまざまな現象は科学的に検証されその原因を解明しようと研究が行われていますが、はっきりしていないというのが現状。ただ通説として4つの原因が考えられるともいわれています。ここではデジャブのこと、その考えられる4つの原因とスピリチュアルな5つの意味やデジャブを見やすい人の5つの特徴をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

デジャブとは

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「デジャブ」という言葉は「なんとなく聞いたことがある」という方がほとんどといえるでしょう。ただあなたはデジャブについて詳しく知っていますか。ここではデジャブとは何かということを改めて考えてみましょう。

日本では既視感と呼ばれている現象

デジャブという言葉は日本語では「既視感(きしかん)」と書かれています。デジャブという言葉の方が私たちにはなじみ深いといえますが、日本語で表してみるとデジャブの意味がよくわかるといえるでしょう。日本語であらわされているようにデジャブとは「初めての経験であるにもかかわらず以前にも同じような経験をしたような感覚を覚えること」です。じつに日本では60パーセントから70パーセントの人は何らかの形でデジャブを経験したことがあるといわれていますよ。

フランスの心理学者が提唱

デジャブという現象を世界で最初に着目したのはフランスのエミール・ブワラックという心理学者でした。1971年にデジャブの現象について発表したことで世界的に知られるようになったといわれています。そのためデジャブという言葉はフランス語の「déjà-vu」が語源。デジャブは世界的に知られるようになり、英語の表記から日本ではカタカナで「デジャブ」と表記されることが一般的になったとか。

デジャブと逆のジャメブといわれる現象がある

デジャブには反対の意味を持つ言葉があることを知っていますか?デジャブ現象の反対の意味は「経験したことであるにもかかわらず未経験のように感じること」。このデジャブと反対の意味を持つ言葉は「ジャメブ」といわれています。知っているはずの言葉や場所、人物を知らないと認識してしまう現象。通常では統合失調症や記憶喪失、認知症などの症状のひとつと考えられており、さらなる研究が進んでいます。ただ現実には精神疾患と考えることは難しい事例があるとか。デジャブと同様にジャメブも健康な人々にもみられるということも報告されています。

デジャブは病気ではないが頻繁に起こるときは病院へ行こう

デジャブは誰にでも起こる現象ともいえますが、その頻度は個人によって違うといえるでしょう。一年に何回も経験する人から生涯で数回しか経験しない人もいますよね。頻繁にデジャブが起こるときや回数が少なくてもデジャブが起こることが気になってしまう方は、脳などにストレスが蓄積されている可能性も考えられます。あまり気にする必要はありませんが、どうしても気になるようなら何らかの病気が隠れている場合も考えられるため病院に行ってみるといいですね。

デジャブの4つの原因

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デジャブは脳科学的な見地から4つの原因が考えられるといわれています。ただすべてのデジャブの原因が科学で解明されているわけではありません。ここではデジャブの原因と考えられる脳の記憶違い、脳の疲弊、左右の目の情報伝達速度の違い、夢で見た風景という4つについて解説しましょう。

原因1 脳が記憶を間違ってインプットしてしまった

人間の脳はいまだ解明されていない謎がたくさんある器官として知られています。デジャブは人間の脳と大きな関係があるとされていますよ。つまり脳は精密機械のようなもの。コンピューターと同じと考えられる脳はときどきバグが発生するそうですよ。バグとは本来「虫」という意味を持っていますよね。脳も精密機械ですからときどき不具合が起こるということ。

デジャブも脳のバグの一種で、昔の記憶と最近の記憶を間違ってインプットしてしまう、以前の記憶の中から同様のものを今経験したものと認識してしまうため脳がデジャブと判断してしまうなどの脳の認識の間違いがデジャブの起こるひとつの要因とも考えられています。デジャブの原因は脳の記憶違いという説が現在では最も一般的といえるでしょう。

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