国によって違う十二支に登場する動物

干支の考え方は農業が盛んな地域に広く浸透していきました。とくに東アジアでは中国から伝えられた干支の考え方が古くから使われていました。そのなかで十二支に当てはめられた動物にはその国独特のものがあります。

たとえば日本では卯(うさぎ)が4番目になりますが、タイやベトナムでは13番目といわれた猫が4番目として十二支の仲間に入っているとか。また韓国では12番目の亥(イノシシ)は豚となっています。干支はそれぞれの国で独自に進化していったのですね。

十二支による性格の違いや相性がある

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十二支にはそれぞれの動物にちなんだ性格の違いや相性があるといわれています。たとえば丙午(ひのえうま)の女性は気が強いため夫が短命になるという言い伝えからもわかるようにそれぞれの十二支によって意味があるとされていますよ。ここでは十二支による性格の違いや相性の良し悪しを解説しましょう。

十二支による性格の違い

十二支によって性格や意味が違いますが、そのほとんどがポジティブな内容となっていますよ。子は子孫繁栄で財力の象徴、丑は頑張り屋で誠実な性格、寅はとても賢く決断力がある、卯は温厚な性格で新しいことにチャレンジするには最適な年、辰は唯一伝説上の生き物で実在しませんが権力や力を表す、脱皮する巳は再生を意味する、午は人から好かれ豊作や健康の意味、未は穏やかな性格で平穏な一年になる、申は災いが去る、酉は商売繁盛を意味し、戌は最古の友人として忠誠心や安心、亥は病気にならないといわれています。それぞれに十干とともにさまざまな意味があるそうですよ。

十二支には相性の良し悪しがある

十二支に当てはめられた動物によって相性の良し悪しがあるとか。中国では古くから恋愛の相手との相性を十二支の相性によって見極めたといわれています。現在でも干支による相性占いが使われることもあるとか。

日本ではあまり十二支の相性について知られてはいませんが、あなたの人間関係の相性を考えるうえで参考になるかもしれませんね。

干支の本来の意味を知ることが大切

干支は本来十干と十二支からなるもの。十二支の動物だけではなく十干も含めたその年の意味が存在します。たとえば2022年は壬寅(みずえのとら)、長く続いた冬が終わり新しい命が芽吹き始める年。現在人々を苦しめている災いも新たな展開を迎え終焉に向かうかもしれませんね。干支は十二支だけではなく十干と合わせて考えることが大切。改めて干支について考えてみるといいかもしれませんね。

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