あなたは狐というと何をイメージしますか?童話などのイメージからずるがしこいなどのイメージを持っている方もいるかもしれませんね。じつはきつねはとても縁起のいい動物といわれているのです。ここでは狐は縁起がいいといわれる理由や稲荷神社との関係と3つのご利益、油揚げをお供えする理由といなり寿司のルーツをスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

狐が縁起がいい理由

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日本各地に生息する狐。海外ではあまり良いイメージではない狐ですが、日本ではお稲荷さん信仰とともにとても縁起のいい動物として知られています。

狐は縁起がいいとされたわけは、弥生時代にさかのぼるといえるでしょう。稲作文化が大陸より伝わったことで日本では稲作がとても盛んになりました。狐は当時、暖かくなると山から人里へ降りてきて農作物や食料を食べるネズミを退治してくれる益獣といわれていました。そのため狐は、とても縁起がいいといわれるようになったそうですよ。

狐と稲荷神社の関係

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稲荷神社は全国に30000社ほどあるといわれています。この稲荷神社にとても関係が深いとされる動物が狐。なぜ狐が稲荷神社と関係があるのか不思議ですよね。稲荷神社と狐の深い関係とはどのようなものなのでしょうか。

京都・伏見稲荷大社のご祭神は狐ではなかった

京都・伏見稲荷大社は、全国の稲荷神社の総本宮。狐は伏見稲荷大社との関係が深いといわれています。そのため伏見稲荷大社へ向かう参道には白狐のお面など狐にまつわる多くのグッズが販売されていますよ。

この伏見稲荷大社のご祭神は、狐と思っている方も多いのではないでしょうか。本当の伏見稲荷大社のご祭神は、中央に祭られている宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)のほかに田中大神、佐田彦大神、大宮能売大神(おおみやめのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)の5体あり「五柱の神」といわれています。

稲荷神社は伏見稲荷神社から勧請(かんじょう)されたもの

全国に30000社ほどある稲荷神社のご祭神の多くは伏見稲荷大社という総本宮から勧請されてもの勧請とは、総本宮のご祭神をほかの神社に移すとき分霊すること。神道では無限に分霊することができるとされています。

狐がお稲荷さんのお使いといわれるようになった理由

伏見稲荷大社のご祭神は、本来農業の神様でした。稲作が大陸から伝わったころ、人々は暖かくなると農業の神様が天から降りて来ると信じていました。狐もまた、暖かくなると山から下りてきて農作物を食べるネズミやのうさぎを食料としていました。

人々は狐がやってくると農業の神様もやってくると考え、狐を神様の使いとして神聖化するようになったといわれています。そのため狐は神様のメッセンジャーまたは使いといわれるようになったそうですよ。

狛狐とは

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稲荷神社を訪れると鳥居の近くに必ずある一対の狛狐。神様の使いとして親しまれている狐が私たちを見守っているようにも見えますよね。

狛狐は多くの場合『稲穂・巻物・玉・鍵』をくわえていることを知っていますか?狐がくわえているものによってそれぞれ意味が違っていますよ。稲穂はご祭神が農業の神様、巻物は知恵を象徴するもの、玉は稲荷神社があなたにもたらすといえるご利益のこと、鍵は米を収納する米蔵のカギで稲荷神社のご利益を意味しているとされています。

稲荷神社の3つのご利益とは

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稲荷信仰は1300年の歴史を持つといわれており、日本の稲作文化と深い関係があるといえるでしょう。ただ稲荷信仰が一般庶民に広がり全国へと伝わったのは江戸時代の田沼意次の政権下といわれています。その理由は、意次の屋敷の敷地内に稲荷神社をまつったことで躍進したといわれるから。稲荷神社のご利益に預かろうとこぞって武士や商人が屋敷内に稲荷神社をまつるようになったそうですよ。このころから稲荷神社は五穀豊穣だけではなくいろいろな願い事を叶えてくれる神様といわれるようになったとか。ここでは稲荷神社がもたらしてくれると信じられている3つのご利益を解説しましょう。

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