6.人

人に対して執着するということは、自分の周りにいる人が離れて行ってしまうことを極度に恐れてしまうために、「本来の自分を出せなくなる」「嘘をつく」「周りに無理に合わせてしまったりする」ことです。

恋愛の場合は独占欲が強くなったり依存してしまいます。最悪の場合はストーカーになることも。相手の気持ちを無視してしつこくするなど、諦めが悪い人は「恋愛」ではなく「執着」している可能性があります。

また交友関係の場合は、グループから嫌われるのを極度に恐れて無理をしてでも付き合いを続けていくことに執着することです。自分とは価値観が違う事でも話を合わせたり、自分の予定よりもグループの予定を優先してしまったり。

また仲のいい人が自分以外の人と仲良くしているのを見たときに嫉妬してしまったり、他の人が自分たちの間に入ってくることを極度に嫌います。自分と常に行動を共にし仲のいい友人以外とは仲良くする必要がないと考えてしまう傾向が高いです。

人は何故執着してしまうのか?

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人はなぜ執着してしまうのでしょうか。それは、「今の自分に自信があるか」「自分を好きかどうか」に関係しています。自分に自信がある人や自分を好きな人は、自分の価値を分かっているので自分で自分を幸せにすることが出来るのです。自分に自信がない又は自分を好きになれない人は、自分ひとりで幸せになる方法が分からなかったり誰かが居ないと幸せになれないと考えている為、基本的に他力本願で周りの何かを執拗に求めてしまいます。

「自分の周りから執着している物や人が無くなること」=「自分の幸せが無くなること」なので、手放すことを極度に恐れしがみついてしまう原因となりそれが【執着】となってしまうのです。

執着が強い人の特徴5選

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執着が強い人は自信がない人と言いましたが、具体的にはどんな人が多いのでしょうか。自信のない人や自分に価値を見出せない人など色々な特徴があるのです。それでは執着が強い人の特徴をひとつづつ詳しく解説していきます。

1.規律やルールを守る模範的な良い人

規律やルールを守る人が悪い人ではないのですが、「良いことをしているといいことが返ってくる」からしている人は自分へのリターンを期待してしまっていますよね。善い行いは自分の為にするのではなく人の為にすることに意味があるのです。

善い行いとは「見返りを求めず、他人への思いやりの気持ちから生まれる行動・行為」のことをいいます。表面上規律やルールを守りきちんとしている人に見えても、その原動力となる気持ちが欲にまみれている場合もあるのです。

2.ネガティブ思考の人

ネガティブ思考の人は、ないものに意識が向きやすい傾向にあります。周りから見ると満たされているように見えますが、自分の持っている物よりも持っていないものに常に意識を置いているので、豊かであっても満足することはありません。

人より優れている部分があっても常に自信がなく、それを失うと自分には何もなくなってしまうと考えたり、常に誰かに認めてもらいたいという「承認欲求」が強く出る傾向があります。

3.人の評価を気にしすぎる

自分の行動が周りからどう見られているか気にして行動を制限してしまったり、自分の意見を言えなくなってしまう人も執着しやすい性格でしょう。人と付き合っていくうえで、多少は周りに合わせないといけない部分もありますが、全てを他人に合わせてしまう人、自分の意見を言えなくなったり意見を持たなくなってしまう人もいるのです。

「否定されること」を極端に恐れてしまったり、周りに褒められるだけで気分がよくなってしまう人も【執着しやすい人】と言えます。

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