「お金」「恋愛」「食べ物」などにこだわりや夢中になるものはありますか?最初はちょっとしたこだわりだったはずが、気付かないうちに【執着】にかわってしまっているかも。この【執着】と【こだわり】は意味として似ている部分があるので、違いが分かりにくいんです。気付くと【こだわり】が【執着】に変わってしまっていることも。物事にこだわりを持つことは悪い事ではありません。むしろ持った方がいい場合もあります。ですが、こだわりが【執着】に変わると手放した方が良いことが沢山あるのです。
今回は【執着】することの意味や【こだわり】との違い、【執着】してしまいやすい性格やその手放し方までスピリチュアルな観点を交えながら詳しく解説します!

ライター/こんどうまろ

スピリチュアリスト。タロットと数秘術を使い無料で占いをしていましたが今はお休み中。アロマやヒーリングの技術を取得後スピリチュアルの世界に魅了され勉強しています。

執着とは?こだわりとの違い

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本来【執着】は【こだわり】の意味の一つに含まれています。【こだわり】とは一つのことに強い思い入れがあり、周囲からすればどうでもいいことを気にして必要以上に手を加えてしまう事・とことん追求する事ですが、【執着】するということはその意味を含みつつ更にそのことに心が囚われてしまい、離れられなくなることです。

こだわりと聞くとどんな言葉が思い浮かぶでしょうか。「こだわりの家」「こだわりの食材」「素材にこだわる」など、そのものに対して愛着を感じますよね。では執着はどうでしょうか。「お金に執着する」「人に執着する」「執着を手放す」など、そのものに対しての粘着質のような感情を含むのです。

このように【こだわり】は愛着は感じますが時と場合によって絶対的なものではなく理性が失われることはありません。ですが【執着】は粘着質で自分の意志で止めたくても止められない意味として使われ、ネガティブな感情を表しています。

人が執着してしまうものとは?

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【執着】はひとつのことに心が囚われてしまい、そこから離れられなくなってしまいます。執着が強すぎると、そのこと以外の物事をおろそかにして悪影響を与える可能性があるのです。では、人はどのようなものに執着してしまうのでしょうか。人が執着しやすいことをひとつずつ解説していきます。

1.過去

誰でも失敗や恥ずかしい思いをした過去がありますよね。嫌なことほど記憶に残りやすいものです。自分にとって嫌な過去は、そこに囚われすぎると気付かないうちにどんどん嫌な記憶が塗り替えられ、実際よりひどい過去に記憶がすり替わっていくこともあります。そして、過去の記憶に引きずられると今の自分までもその過去に束縛されるようになっていくのです。

また、自分の過去の栄光も同じように今の自分を縛ってしまいます。過去に自分が成功した記憶・幸せな記憶は時間と共にどんどん美化され、実際よりオーバーに解釈してしまったり記憶を塗り替えてしまうのです。良い過去にこだわりすぎて過去を超えられないことも多々あります。

どちらにしても「輝かしい過去の栄光」「忘れてしまいたい程の過去」は現在の自分の成長を妨げる原因になりえるでしょう。

2.恋愛

大好きな人と付き合えたらとても幸せですよね。ですが、相手を好きになりすぎて勉強や仕事に手が付かないほどの状態は「好き」を通り越して【執着】になっている可能性があります。

最初は何をしてもドキドキわくわくの楽しい事ばかりだったはずが、気が付いたら「自分ばかり尽くしているような気がする」「会ってない時間が不安で、連絡がなかったら浮気を疑ったりしてしまう」「この人が居ないと自分は幸せになれない」など楽しい気持ちから一転、不安な毎日を過ごしてしまう恋愛は注意が必要です。

恋愛は最初こそ盛り上がりますが、だんだん自分の生活の中心から一部になっていくもの。ほとんどは「自分の時間を大事にしながら恋人との時間も楽しむ」関係に変化していくものですが、いつまでも最初のドキドキの気持ちが抜けず、自分のすべきことを後回しにしてまで恋人を優先してしまうのは「良い恋愛」ではなく「執着」していると判断できるでしょう。

3.物

物に執着するとは、物自体に執着して手放すことが出来なくなることです。「もったいない」「まだ使える」「いつか使うかも入れない」という勿体ない精神や「誰かとの思い出の品」など、不必要なものやもう使えないものでも捨てられない為、持ち物がどんどん増えてしまい部屋の中や家の中にため込んでしまいます。

物をたくさん持っていることに安心感を得ているので、部屋自体が散らかっていることにはストレスをあまり感じません。

4.食べ物

【食べ物に執着する】とは、お腹がいっぱいなのにも関わらず常に食べ物のことを考えてしまう症状のことで、無理な食事制限から体が飢餓状態になっているために起こる執着です。例えば、単品ダイエットなどで摂取する栄養素が極端に偏っている場合や食べるカロリーを極端に制限してしまった場合に起こります。

お腹いっぱい食べていても、まだお腹すいている感覚がするときはありませんか?なんとなく物足りない気分になる時は、体が必要としている栄養素が足りていない時なんです。逆に言えば、一食の栄養バランスが完璧だった場合は少量で満足できます。

食べ物の執着はダイエットしている人や偏食の人がなりやすく、体の栄養バランスが崩れてしまった結果、自分の意志とは関係なく体からSOSとして食べ物に執着してしまうのです。

5.お金

お金に執着してしまうとはどういう事でしょうか。そもそもお金はなくてはならないものですよね。ですがお金に過剰に執着すると「過度な節約」「貯金する事だけにこだわる」ようになります。もちろん、何か目的があってお金を貯めるということは大事ですが、お金は流れていくものなので貯金だけを目的にすると自分の周りのお金の流れが止まり、出ていくことは少なくても入るお金も減ってしまうかもしれません。

よく「お金持ちはケチな人が多い」という人がいますが、お金をたくさん稼いでいる人は物の価値を知っている人が多く、使うタイミングや目的にこだわりがあります。自分の欲望の為だけに大金を使うことは少なく、どこかの団体に寄付することが多いのです。お金に良いエネルギーを乗せて手放すことで、そのエネルギーが自分に返ってくるという流れを作っています。お金は流す事で戻ってきますが、どう流すかも重要ということを分かっているということですね。

お金に執着してしまう人ほどお金が入ってこない人が多いので、より執着してしまうという負のループに陥ってしまっているのかもしれません。

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