中国の龍は権力のシンボル
中国では龍は皇帝の権力の象徴とされています。皇帝は龍の子孫といわれ、皇帝の力は龍によって絶対的なものといわれるようになりました。じつは龍の爪の本数は身分によって決められていることを知っていますか。龍の爪の数が多いほど高い位を意味するといわれています。5本の爪がある龍は皇帝、4本の爪は貴族、3本の爪を持つ龍だけが一般庶民が使うことができる龍。一般庶民が5本の爪を持つ龍を使用することは禁じられており、これを破ったものは死罪とされました。龍の血を引くものだけが皇帝になれるといわれ、皇帝の印には龍が使われていました。
日本の龍は蛇神信仰と結びつく
中国から伝来した龍伝説は日本にとってとても神秘的なものだったでしょう。そのため日本に古くからある神話に登場する蛇神信仰と結びついたのは自然の成り行きといえるでしょう。
中国では皇帝の権力を表す龍でしたが、日本では蛇神信仰と結びついたことによって龍神様として広く庶民に浸透していったようです。龍神様は、日照りが続くときは雨乞いのために龍神様にお供えをしたとか。日本と中国では龍の意味合いが大きく違っているといえるでしょう。
風水における龍の意味とは
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龍は風水においてもとても縁起がいいといわれています。中国から伝来した風水において龍は最上級の縁起物。ここでは龍の風水における意味を風水で重要な四神のひとつとしての龍・パワーストーンの龍の2つについて考えてみましょう。
四神のひとつである龍
龍は風水につながる重要な四神のうちのひとつといわれています。四神とは「東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武」のこと。中国の王国が遷都するときには、この四神に囲まれた土地を選んでいたそうですよ。また青龍は方角だけではなく自然の中の四季である春を表すといわれています。これは人生の春をも意味しており、龍は困難を乗り越えることができるだけの力強さを与えてくれるといわれていますよ。また中国には逆境を乗り越えて成功した人を龍に例える文化が残っているということです。
パワーストーンの龍の意味
パワーストーンに龍が彫り込まれていることがありますよね。パワーストーンに彫られた龍の風水的な意味は金運・財運・強運といわれています。またパワーストーンに彫られる龍には「青龍」と「皇帝龍(五爪龍)」の2種類がほとんど。中でも水晶に刻まれた龍は効果的といわれています。
青龍は四神のうちのひとつで東を司る龍。青龍を刻んだパワーストーンに期待される効果は仕事運や財運のアップや良好な人間関係といわれています。皇帝龍は中国で古くから皇帝にしか許されなかった皇帝のシンボルともいえる龍。そのため皇帝龍には最強のパワーがあるといわれています。
龍のグッズをおくときの3つの注意点
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縁起物としてはとてもパワーがあるといわれる龍。この龍のパワーにあやかるため龍の置物などを家に置きたいですよね。ただ龍はとても力が強いといわれていますが、その反面ほかの縁起物と一緒に飾ると喧嘩をするそうですよ。そのため龍の力にあやかるためには決められたルールを守る必要があります。ここでは龍を飾るときに注意したい3つのポイントについて紹介しましょう。