セフィロトはカバラの根幹をなすもの
カバラは「創造」「光明」「光輝」という3つの聖典が存在しているのですが、「光輝」は、神の性格やモーセ五書の真義が記載されており、「光明」は生命の樹についての記述されています。
これらの書を紐解くとセフィロトの起源には2つあると言われており、1つはアブラハムがメルキゼデクから授かった「天界の秘密」であるとするもの。2つ目はモーセがヤハウェの啓示を受けて手に入れた知識が発展していったものとされているのです。
このようなことからも、セフィロトはカバラの根幹をなすものなのかもしれません。
セフィロトの構造を理解しよう
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セフィロトがカバラによって体系化されたものであることはご理解頂いたかと思いますが、セフィラとパスによって構成された生命の樹の構造はかなり複雑なものです。
そこでここではセフィロトの構造について見ていくことにいたしましょう。
セフィラは木の実?
セフィロトには10個のセフィラがあると説明していましたが、正確には隠されたセフィラが存在しており、それは加わると11個のセフィラがあることになります。セフィラは言わば生命の樹の実と例えることができるでしょう。
各セフィラの内容は以下の通り。
・第1セフィラ:ケテル(王冠)
・第2セフィラ:コクマー(知恵)
・第3セフィラ:ビナー(理解)
・第4セフィラ:ケセド(慈悲)
・第5セフィラ:ゲブラー(峻厳)
・第6セフィラ:ティファレト(美)
・第7セフィラ:ネツァク(勝利)
・第8セフィラの:ホド(栄光)
・第9セフィラ:イェソド(基礎)
・第10セフィラ:マルクト(王国)
・第11セフィラ:ダアト(知識)
セフィロトの小径は枝
セフィロトの小径は枝の意味を持っており、ヘブライ語と数字が付与されていますが、19世紀に秘密結社「黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)」によって、タロットの大アルカナに対応した象徴体系に反映されていくことになりました。
各名称と解釈は下記の通りです。
小径0:アルフ(愚者)
小径1:ベート(魔術師)
小径2:ギーメル(女教皇)
小径3:ダレット(女帝)
小径4:ヘー(皇帝)
小径5:ヴァヴ(法王)
小径6:ザイン(恋人)
小径7:ヘット(戦車)
小径8:テット(力・欲望)
小径9:ヨッド(隠者)
小径10 :カフ(運命の輪)
小径11:ラメド(正義)
小径12 :メム(吊るされた男)
小径13 :ヌン(死神)
小径14 :サメフ(節制)
小径15 :アイン(悪魔)
小径16 :ペー(塔)
小径17 :ツァダイ(星)
小径18 :コフ(月)
小径19 :レシュ(太陽)
小径20 :シン(審判)
小径21 :タウ(世界)