その8 阿鼻地獄～殺生・窃盗・不道徳な行為・飲酒・嘘・邪見・犯持戒人・両親／聖職者殺害
地獄の最下層である阿鼻地獄。その深さは、真っ逆さまに落ちて行っても2000年かかるとも言われ、これまでの地獄の苦しみ一切の1000倍の苦が待ち受けます。剣や刀による切り裂き、熱湯などの苦しみが一切の絶え間なく続き、64の目を持つ鬼たちによって舌に1000もの針が打たれ、抜かれ、火を吐く大蛇などに追いかけられながら、煮えたぎる熱さの山を行ったり来たりさせられるといった、これまでの地獄の苦行のオンパレード。
これまでの地獄の裁きも、この地獄に比べると幸せに感じるほどだというこの苦しみは349京2413兆4400億年続き、半永久的に絶え間なくこれ以上ない苦しみを受けるそう。
地獄への道のりは道徳的な指針
仏教の五戒は、人としての基本的な道徳を説いています。これらは、幼い頃から言われ続けてきたことと重なりますよね。しかし、人それぞれ道徳の解釈が異なるために、この世界での混乱も生じてしまうのです。
今回執筆して思ったのは、人々が同じ方向を見つめる為には地獄という存在が必要であるという事。「よい行いをすれば、天国に行けるよ」と言うよりも、地獄の苦しさを伝え「そこには絶対に行きたくない！」という思いの方が強いですものね。
今のままでは十分地獄行きの条件を満たしていましたが、今後と言わずこの瞬間から、今世での行いを改めていく次第です。