地獄の種類「八大地獄」とは？虫を殺しても地獄に落ちる？死後の世界が気になる筆者が解説

故意に殺生を行い、さらに窃盗を働いたものが落ちる場所。等活地獄の10倍苦しく、左右に熱した大きな鉄の山がある間で鬼たちが熱した縄を体に押し付け黒い縄の跡ををつけ、その縄目通りに熱した斧で切り刻まれるという。左右の熱した鉄の山へ登らされ、落ちた先にはぐつぐつと煮立った巨釜が。

この苦しみは13兆3225億年に及びます。

黒縄地獄の10倍苦しい衆合地獄は他の八大地獄と同様に、その悪行に応じてさらに行く先が決まるのですが、その多くは大きな山が崩れてきて圧殺されるというもの。夫婦関係にある相手を不当に扱ったような罪人には、木の上に美女が登場しそれを追うと今度はその美女が木の下に現れ、それを追い上下に移動するたびにその木の葉がすべて剣となりばらばらに切り刻まれる罪もあるようです。

この苦しみは106兆5800億年に及びます。

ここでいう飲酒とは酒の力を借りて悪事を働いたことを指すもの。楽しくお酒を飲むことは罪には問われませんからご安心を。風のように早く走る巨大な鬼に追われ、決して逃げることはできません。巨釜の中で煮られ叫喚すると、さらにそれを監視する鬼たちの怒りに火を注ぎ、怒り狂った斧たちに責め続けられるとも。その絶望ぶりはいかばかりでしょうか。

この苦しみは852兆6400億年に及びます。

叫喚地獄を10倍にした苦しみが待つ大叫喚地獄。さらに大きな苦をうけ亡き叫び許しを請うても、逆に鬼たちの怒りが増す結果に。嘘をついた舌は熱した針で幾度となく指し貫かれ、抜かれ、そして舌がまた生え変わって･･･という繰り返しが。

この苦しみは6821兆1200億年に及びます。

邪見とは、仏教の教えに相容れない考えを説く、またはそれを実践するという意味。大叫喚地獄の10倍の苦が待ち受ける地獄焦熱は、これ以上ない熱い炎で焦げるまで焼かれることが続くというもの。灼熱の鉄板の上で、鬼たちによって串刺しにされたり、身体のパーツをバラバラに分解され、それらもまた炎によって焼かれてしまい･･･

この苦しみは5京4568兆9600億年に及びます。

ひとつ前の階層である焦熱地獄の10倍の苦はもちろんのこと、前6つの苦までも10倍になるという大焦熱地獄。肉体を守る唯一の皮膚もすべてはぎ取られ、豆粒ほどのかけらで地上のすべてを焼きつくす熱さの鉄を体に流し込まれる苦行が待ち受けます。泣き叫び苦しみに悶える罪人の声は、3000由旬離れたところまで聞こえるのだそう。

この苦しみは43京6551兆6800億年に及びます。