凛とした佇まいで、天秤と剣を持っている「正義の女神」。大アルカナの11番であるこのカードには、感情に左右されない冷静さと公正さが描かれています。一方で、恋愛や人間関係を占ったときにこのカードが出ると、上手く解釈できないという人が多いのではないでしょうか。「公正」や「均衡」というワードはなかなか私生活になじまないですよね。
この記事ではタロット占い歴20年の筆者が、シチュエーション別に正義のカードの解釈をわかりやすく解説します。

ライター/凛子

青森県出身、夫と子どもの3人暮らし。 小学生からタロット占いの神秘的な力に惹かれドはまり。友人を占い始めたところ「凛子の占い、当たりすぎて怖い!」と評判に。占いオタク主婦が皆様のお悩みに寄り添います。

【正義】はどんな意味を持ったカード?

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大アルカナの11番である正義は、中性的な印象の女神。左手には天秤、右手には剣を持っています。背後にある2本の柱は石でできていて、感情に流されない厳かな雰囲気が漂っていますよね。

このタロットは「余計な感情に振り回されない」「客観的な視点で公平な判断をすること」を暗示しているのです。良くない行いをしているものは容赦なく右手の剣で裁きを下します。一方で、不当な扱いを受けている人にとっては救いの裁きとなるでしょう。

総合的な意味:中立な立場で判断を下す「バランス」の象徴

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このカードのキーワードは「バランス」。女神が持つ天秤のように、物事が釣り合っていく様を示しています。

よく「公正」や「均衡」と解釈する場合もありますが、私生活に当てはめづらいですよね。正位置はバランスが取れている状態、逆位置はバランスが崩れてしまっている状態ととらえると読みやすいですよ。

正位置:安定している状態

女神が持つ天秤のように、公正で安定していることを意味します。今ある事実を合理的に捉えられているでしょう。余計な感情を挟んでいないということを意味する場合もあります。

「冷静」「合理的」というと男性をイメージする人も多いかもしれませんが、「正義」のカードで描かれているのは女神。この中世的な佇まいが、性別のイメージを超えている「公正で中立な存在」であるといえます。

逆位置:感情に左右される

逆位置は、感情や個人的な考えが判断に影響してしまっている様子を表しています。もしくは、社会のモラルに反している行いをしているのかも。心のバランスがうまく取れず苦しんでいるのでは?と正義の女神が暗示しています。

あるいは、自分自身が不当な扱いを受けているという読み方も可能です。女神の正当な裁きを待っているのでしょう。

【正義】正位置の解釈は?状況別に徹底解釈

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正義の持つ大まかなイメージは湧いたでしょうか?次に正義が正位置で出た場合の解釈について、状況別に詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「対等な関係」「好きでも嫌いでもない」

恋愛を占ったときに正義が出ると、どう解釈していいか迷う方は多いかと思います。「公正」「冷静」というワードは恋愛にはそぐわないですよね。

1つの解釈としては「対等な関係である」こと。パートナーがいる方は、お似合いの相手であると告げています。相手と自分の愛情バランスが上手く取れている状態です。もう1つの解釈は「好きでも嫌いでもない」状態。フリーの方が相手が自分に対してどう思っているか?と占ったときにこのカードが出た場合は、まだ恋愛感情に発展していないのかも…。

その2.仕事では「正当な評価」「仕事とプライベートの両立」

仕事では正当な評価や報酬がもらえることを意味します。今まで打ち込んできた仕事がある人は、その努力が正当に認めらるでしょう。逆に怠けてしまった人は、それ相応の評価しかもらえません。いつでも正義の女神は事実のみであなたを判断していますよ。

他にも仕事とプライベートが両立できるという暗示でもあります。仕事が忙しすぎて辛いという方は、もうすぐ山を乗り越えそうです。自分が心地よいと感じるバランスで仕事が出来るようになるでしょう。

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