裁判1 無益な殺生をしていないかを審理・泰広王(しんこうおう)

7日目に最初の審判が行われます。この審判では三途の川までたどり着いた魂が三途の川を緩やかでわたりやすい状態で渡るのか激流で恐ろしい怪物たちが待ち構える川を渡るのかが決定されるとか。初七日の法要では故人の魂ができるだけ三途の川を渡りやすくなるようにという祈りを込めて法要が行われるのです。最初の審判では無益な殺生をしていないかを泰広王が審理するそうですよ。

裁判2 盗みをしていないかを審理・初江王(しょこうおう)

14日目には故人が盗みを行っていないかを初江王が審理します。この時もし何らかの罪を犯していた場合情状酌量を願って行われるのが周忌法要です。最近は周忌法要を行わない場合がほとんどですが、ただ心のなかで故人のために手を合わせるだけでも十分といえるでしょう。

裁判3 不貞を行っていないかを審理・宋帝王(そうたいおう)

21日目には故人が不貞をしていなかったかを宋帝王が審理します。仏教では不貞は守るべき5つの戒めのうち第3の戒めである不邪淫戒(ふじゃいんかい)という男女の関係に言及した戒めに背くとされていますよ。考え方によっては不邪淫戎では男女の関係にルールに乗っ取った行いを求めているといえるでしょう。

裁判4 嘘をついていないかを審理・五官王(ごかんおう)

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28日目には故人が嘘をついていなかったかを五官王が審理します。仏教では不妄語戒(ふもうごかい)のなかに相手を中傷する悪口や二枚舌、嘘などが含まれているそうですよ。ただほとんどの人が不妄語戒を守れていないといえるでしょう。そのためこの罪をできるだけ軽くするためにも遺族の供養がとても大切になるといえるでしょう。

裁判5 どこの六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上)に行くかを決定・閻魔大王(えんまだいおう)

35日目に行われる審判は閻魔大王によるもの。閻魔大王による審判で故人の魂が六道のうちどの場所へ行くのかが決定してするということです。仏教では人の魂は浄土へ行くための修業をするために輪廻転生するといわれていまよね。35日目の裁判官である閻魔大王があの世での生まれ変わり先を決めるというわけ。そのため一番怖くて困難な審判といえるでしょう。ここで下された審判ではあまりに素行が悪い場合すぐに地獄へ送られてしまうこともあるとか。

裁判6 決められた六道の中でどの場所に生まれ変わるのかを決定・変成王(へんじょうおう)

42日目におこなわれる審判は変成王によって行われるもので、35日目に閻魔大王によって天道・人道・修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道のいずれかに行き先が決まった魂がその六道の中のどのような場所に生まれ変わるのかを決めるといわれています。この日までである程度魂の行き先が決定されるということ。

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