ライター/鹿角解
フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。
【月】はどんな意味を持ったカード?
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満月の中に憂鬱な表情の三日月が浮かんでいます。月は新月から満月まで日々姿を変えるものですよね。満ち欠けする月を不安そうに見上げるのは犬とオオカミとザリガニ、背景には2つの塔がそびえ立ちます。太陽と違った朧気な光を降り注ぐ月は、何が正しいのかを曖昧にさせてしまうでしょう。このカードはそんな月の不安定さを象徴したカードです。
今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。
総合的な意味:終わりと始まり
このカードは月夜のように物事が曖昧になっている事を意味するカードです。物事がはっきりしない状態である事を暗示しているカードですが、正位置と逆位置でその状況から抜け出す事が出来るかどうかが分かります。
正位置:不安定
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月夜を歩くように先の見通しが出来ない曖昧で不安定な状態を意味します。月は太陽の光を反射して輝く存在なので、何かを映し出したり、幻想を通して物事を見る現実逃避的な暗示でもあるんです。また暗い夜は誰かを狙うのに適していますので、敵や罠などの危険が隠れている事を教えてくれるカードでもありますよ。
逆位置:現実が見える
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逆位置は反対に現実が見えるようになる事を意味します。月が沈み夜が明けることで、物事がはっきり見えるようになっていく事を暗示しているんです。目が覚める事で先行きの見えない不安や悩みが晴れていく事をこのカードは教えてくれています。
正位置は不安定、逆位置は現実が見える、で覚えると良いでしょう。
月の正位置の解釈は?
それでは月が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。
その1.恋愛では「不誠実」
恋愛を占って月の正位置が出た場合は、この恋が「不誠実」である事の暗示です。例えば偽りの愛だったり、訳ありだったりといった後ろめたい気持ちを意味します。また隠れたライバルの存在を教えてくれていることも。このカードが出た時は少し自分の恋愛について改めて考えてみるのが良いでしょう。
その2.仕事では「把握できない」
仕事でこのカードが出た場合は「状況が把握出来ない」状態である事を意味します。物事がずさんになっていたり、保証がないような状態になっているなど曖昧な状況に置かれていませんか?また誤解を招いたり、敵の出現の可能性を暗示することがありますので、このカードが出た時はごちゃごちゃになっていることをきちんと整理すると良いでしょう。