あなたは「宿曜占星術」という占い方を知っていますか。日本に古くからある占星術なので名前を聞いたことがあるかもしれません。ただ日本で星占いといえば多くの方は西洋占星術を思い浮かべるかもしれませんね。ここでは日本に古くからある宿曜占星術と業胎の関係、恋愛・結婚・仕事における3つの特徴を占いに興味のある筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

宿曜占星術とは

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宿曜占星術は、平安時代から日本に存在する星占い。ただ現在は西洋占星術ほど知られている占いとは言えないかもしれません。宿曜占星術はよく当たるといわれていることも事実。ここでは古くから日本にある宿曜占星術の歴史や基本的な占い方を解説しましょう。

宿曜占星術はインド占星術が起源

宿曜占星術の起源はインド占星術。3000年以上前にインドで発祥した占星術で「月」を基準に占います。太陽を基準として占う西洋占星術とはお互いに影響を受けながら独自の進化を遂げていったといえるでしょう。ただ、世界的に知られている西洋占星術とは違いインド占星術は現在ではアジアのごく一部の地域でのみ行われています。

インド占星術がどのようにして中国へ伝わったかは定かではありませんが東西の交易が盛んになったことで自然と中国へと伝えられたと考えられるでしょう。中国へ伝わったインド占星術は、中国古来のさまざまな占いなどと融合しながら独自の宿曜占星術として確立されていったといえます。

宿曜占星術は空海によって日本へ伝えられた

日本に宿曜占星術を中国からもたらしたのは弘法大師として知られている空海。空海が中国での修業を終えて日本に帰国するとき中国の宿曜占星術を一緒に伝えたといわれています。ただ、空海は日本で宿曜占星術を広めるにあたって日本の文化に適した占いに変えていったそうですよ。平安時代の日本では政治に吉凶などの占いが大きな位置を占めていたため、空海がもたらした宿曜占星術は大いに歓迎されました。平安時代には陰陽道も人気があり、宿曜占星術とその人気を二分してしたといわれています。現在の宿曜占星術は、中国の宿曜占星術とは違った日本独自のものであるといえるでしょう。

宿曜占星術の基本的な占い方

宿曜占星術の「宿曜」は真言密教の「宿曜経」が由来とされています。この宿曜は現在私たちが使っている曜日にも関係しているとか。日本の宿曜占星術では基本的に二十七宿を用います。

自分が二十七宿の中でどの宿なのかは、生年月日で知ることができますよ。生年月日が重要な意味を持つのは、月の位置で決まる星が存在する宿を知るうえでとても重要になるから。基本的にはあなたの生年月日で割り出された「宿」であなたの性格や相性、運勢などを占うことができます。日本の文化に即した宿曜占星術は、比較的高い確率で当たるといわれていますよ。

業胎の関係とは

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業胎の関係とは宿曜占星術の中の相性のひとつ。二十七の宿にはそれぞれに性格があり、相性があります。日本の宿曜占星術では輪廻転生の考え方が取り入れられているとか。業胎の関係は輪廻転生の考え方が影響しているといわれています。ここでは業胎の関係の基本的な考え方を解説しましょう。

業は前世・胎は未来を意味する

宿曜占星術の業胎の関係では、前世・現世・未来のつながりが唯一ある関係といわれています。輪廻転生の考え方に基づき業はあなたの前世の宿、そして胎はあなたの未来の宿といわれていますよ。このトライアングルの繰り返しであなたの宿が決まっているともいわれているそうです。いずれにしてもあなたにとって業の人と胎の人は運命的な深いつながりがあるといえるでしょう。

業胎の関係はツインレイに似ている

業胎の関係にある人はあなたと魂のレベルで何らかの関係がある人。そのためスピリチュアル的にはツインレイ、ソウルメイトと同じような関係ともいえるでしょう。業胎の関係にある人とのかかわりは、人生において大切な時期に訪れるといわれています。

また、あなたにとって業の人はあなたをサポートしてくれる存在、胎の人はあなたがサポートしつくす存在になるそうですよ。業の人は前世からの縁で何らかの恩を返してもらう、胎の人はあなたがこれから生まれ変わる宿のため先に未来のために徳を積むという意味を持っているとの説もあるとか。

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