ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)
カミキリムシの生態
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カミキリムシには、じつに多くの種類があります。触覚がとても長いことが特徴的で昆虫好きにはたまらないとか。ただカミキリムシは害虫として駆除される対象でもあります。ここでは一般的にはあまり知られていないカミキリムシの生態を解説しましょう。
生態1 カミキリムシの基本的な生態と種類
カミキリムシは卵・幼虫・サナギ・成虫という成長段階を経る完全変態の昆虫。卵は6月から10月の間に樹木の幹の中に産み落とすとか。日本でよく見かけるゴマダラカミキリは平均して200個の卵を産み、産卵後7日から10日で幼虫となり冬の間は幹の中で内部を餌として成長し、翌年の5月頃からサナギとなります。その後20日から30日で羽化。
カミキリムシは世界のほとんどの地域に生息し、約37000種が確認され日本では約750から800種のカミキリムシが生息しているそうですよ。色もカラフルな個体が多く昆虫愛好家には人気の種。
生態2 カミキリムシは食性から害虫といわれている
カミキリムシは幼虫が樹木の内部を食べて成長するという食性から一般的には害虫とされています。確かに幹の内部を食べられてしまうことで樹木は枯れてしまいますよね。台風などの強い風などで倒木被害の要因のひとつともいわれています。カミキリムシは果物などいろいろな種類の樹木に卵を産み付けるため大きな被害があるといえるでしょう。また桜やモモなどのバラ科の植物を好む種類の外来種の被害が増加しているということです。
生態3 カミキリムシの名前の由来
あなたはカミキリムシの名前の由来を知っていますか?カミキリムシは多くの人が紙を切ることができる虫だと思っているようですが、じつは「紙」ではなく「髪」を切ることができるほど強い顎を持った虫ということからカミキリムシといわれるとか。ちなみにカミキリムシを漢字が書くと「髪切り虫」。
また江戸時代に夜になると何者かに髪をスパっと切られる事件が多発したとか。正体がわからないためカミキリムシの仕業といわれていたそうですよ。カミキリムシは木の幹に銃創のような穴をあけることから「テッポウムシ」という別名があります。
カミキリムシのスピリチュアルな意味
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カミキリムシのスピリチュアルな意味は「断絶」「終了」。かなりショッキングな意味を持つカミキリムシですが、じつはスピリチュアル的にはカミキリムシはとても良い意味を持つといわれています。
カミキリムシの持つ「断絶」や「終了」という本来の意味は、あなたにとって不要なものや運気を下げる事柄から縁を切るということ。カミキリムシの持つ強い顎で悪縁を断ち切って、新しい縁とのつながりがあることを示唆しているといえるでしょう。今まで切りたくても切れなかった縁が驚くほどあっさりと断ち切ることができるかもしれませんよ。
カミキリムシの6つのシチュエーション別のスピリチュアルな意味
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カミキリムシのスピリチュアルな意味は、さまざまなシチュエーションによってその意味が少し異なります。ここではカミキリムシの持つ6つのシチュエーション別のスピリチュアルな意味を解説しましょう。
シチュエーション1 カミキリムシを朝見る
朝は「これから仕事や学校に出かける」というタイミングという人が多いですよね。このタイミングで縁を切るといわれるカミキリムシを見るというスピリチュアルな意味は、あなたにまとわりついている悪縁を切りなさいというメッセージ。仕事や学業が上手く運ばない、いつも何かに邪魔をされるなどが続いているときにカミキリムシを朝見るのは、あなたの周囲に悪縁があるということ。その悪縁のために物事がうまく運ばなくなっているというわけ。ここで思い切って悪縁を断ち切ることで良い運気に恵まれるでしょう。
ただ「悪縁」といわれてもどの人とのことなのか、はっきりわからないこともしばしば。悪縁とはどの人とのことなのか自分でもはっきりわからないときは、あなたが苦手な人や嫌いな人から距離を置きましょう。