そこで今回の記事では、黒猫は縁起が悪いのか良いのかをスピリチュアリストの筆者が解説していきます。
ライター/myuza
九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。
黒猫が横切ることは不吉なこと?
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昔から黒猫が目の前を横切ると、不吉なことが起こるという言い伝えを耳にしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、このような伝承は単なる迷信と思ってください。むしろ日本や多くの国々で黒猫は幸運を運んできてくれる象徴として受け止められてきたのです。
確かに国によっては黒猫が横切ることで、悪いことが起きると信じている国もあります。
ヨーロッパの中には中世の頃に魔女狩りが行われていたこともあり、黒猫を虐殺していたところもあるほどです。
黒猫が横切ると不吉とされた理由
では、どうして黒猫が前を横切ると不吉なことが起こると言われきたのでしょうか?前述のように、この迷信は中世ヨーロッパで盛んに行われていた魔女狩りの影響が色濃く残っていると言ってもいいでしょう。
当時は黒猫が魔女の使い手として根も葉もない噂が広まっていたのです。そのため多くの黒猫が迫害されたり虐殺されていきました。
黒猫は悪魔の化身であり、魔女の象徴とまで言われていたこともあったために黒猫を飼っている女性を魔女として判断していたということが言われていたのです。
このようなことから、黒猫が横切ることが悪い迷信に繋がっていったとされています。
しかも、夜道では目が不気味を光り、黒い身体に対して白い歯と目立ってしまい、悪魔を彷彿させていたことも、さらに不吉な存在として扱われる要因になったのかもしれません。
日本では縁起のいい黒猫
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このように迷信から来るイメージで悪いイメージを持たれてしまう黒猫。しかし、日本では黒猫は昔から縁起がいい動物とされていました。
その歴史も江戸時代に見ることができるほど古くて、夏目漱石の有名な作品である「わが輩は猫である」にも出てくるほど。もう少しこのあたりのことについて、話していくことにしましょう。
1.江戸時代から黒猫は幸運を招く存在だった?
魔女の使い手として忌み嫌われていた黒猫は、日本での評価を見ると江戸時代から幸運を招く縁起のいい動物として扱われてきました。黒猫を飼っているだけで、当時は難病だった結核が治ったという逸話も残っているくらいです。
さすがに病を治癒させる力があるかどうかは何とも言えませんが、このような噂が瞬く間に広がっていき、江戸時代に黒猫を飼うことが流行していきました。
面白いことに、結核に効果のある黒猫のために、何と恋煩いまで癒す効果を発揮したという見方までされるようになっていきます。
江戸時代は結核の原因が恋煩いにもあったと、今では笑ってしまうようなことを本気で信じていた江戸庶民。多くの人びとが縁起を担ぐためにも黒猫を大事にしたことが伺える話です。
2.イングランドでも縁起のいい黒猫
黒猫が縁起のいい動物と見ているのは日本だけではありません。ヨーロッパでもイングランドでも好意的な受け止め方をしています。黒猫が家の庭に近寄ってきたり、住み着いたりすると幸運な出来事が訪れるとされてきました。
幸運の象徴として考えられてきた黒猫が、自分の家にやってくることでハッピーなことをもたらしてくれると見ているわけです。
イングランドでは、結婚祝いとして黒猫をテーマにしたものをプレゼントする風習があります。末長く幸せなカップルでいることや、子供に恵まれることを祈っての贈り物なのだそうです。
この他には南フランスで魔法の猫として見られてきた黒猫。魔法と聞くと良くない印象を持つかもしれませんが、決してそうではありません。
黒猫は奇跡を起こす力を持っているために、幸運を引き寄せてくれると信じられてきました。そのため黒猫を見たらエサをあげて餌をあげて可愛がることで、幸運がやっているというのです。
3.アイルランドでは縁起が悪い?
黒猫に対してマイナスイメージを持っている国も少なくありません。アイルランドでは月夜に外を歩いている時、目の前を黒猫が横切ると伝染病を発症して死に至らしめると言われてきました。
このような言い伝えが残っているのは、アイルランドで伝染病で多くの犠牲者が出ていたことも背景にあると考えられています。