そこで今回の記事では、亀にまつわることをスピリチュアリストの筆者がご紹介していきましょう。

ライター/myuza
九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。
亀の縁起が良い4つの理由

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亀は昔から縁起の良い動物として崇められてきました。ご利益のある亀の効果には、どのようなものがあるのでしょうか?
ここで縁起の良い理由を4点ご紹介していきます。
1.長寿の象徴
亀が縁起が良い生物とされる理由の1つに長寿の象徴というものがあります。古来から鶴は千年・亀は万年ということわざがあることをご存知の方もいらっしゃるでしょう。長生きをする亀としては、ガラパゴス諸島にいたロンサム・ジョージというゾウガメは、何と100歳以上の高齢。長生きする亀と言えば、海ガメも長生きすることで有名ですね。モアイ像で有名なイースター島の海でも多くの海ガメと遇うことができるためにスキューバに人気のあるスポットと聞きます。
それだけ平均寿命の長い亀は長寿の縁起物として崇められているのです。
2.金運をアップしてくれる
縁起の良い理由の2つ目としては金運をアップしてくれるという存在が挙げられます。日本人にとっては金運を高める縁起物として重宝されていることでも有名な動物。その背景には、亀の甲羅が昔のお金に似ているために金運を高めてくると信じられてきたのかもしれません。
この他にも、昔の紙幣であった小判は亀の形を元にして作られたものとも言われていたり。さらにお金を貯める時に「カメ」が使われていたことも金運アップの考え方に繋がっているとも言われています。
本来、このカメは「甕」と書くのですが、「亀」と発音が同じことから金運上昇になってきたのでしょう。このようにお金に関して亀は切っても切ることができない深い縁があるわけです。
3.悪運をはね飛ばす
3つ目には悪運をはね飛ばすというもの。この理由は潮の満ち引きを司っている塩椎神(しおつちのかみ)という神さまが起因していると思われます。塩椎神は亀の姿をしており、古来から漁師の人たちから崇められてきたのです。
潮の満ち引きは、漁に出る漁師にとても大きな影響を与えてしまいます。この満ち引きを正しく判断しないと、海で命を落としかねません。
そのために潮の満ち引きを司る塩椎神を信心することで、潮目を上手に読みながら大漁を願ったとされていたわけですね。
このことからも縁起の潮目を読むことに繋がり、亀は悪運を跳ね飛ばす縁起物の良い存在とされています。運気も良し悪しがありますが、流れを巧みに読むことで幸運が続いていくと言ってもいいかもしれません。
4.仕事運を高めてくれる
亀が仕事運を高めてくれるということをご存知の方もいらっしゃるかと思います。仕事をされている人にとっては、やはり順調に物事が進むことが一番の願い事でしょう。しかし、仕事は順調に進んで行くという保証はありません。良い結果がもたらされることもあれば、どんなに頑張っても期待する結果が得られないこともありますね。
しかし、良い方向に進むタイミングを上手に読むことも仕事を成功させるポイント。仕事上での運気を読むことは潮目を読むことに同じ。このことからも前項でお話したように悪運を跳ね飛ばす亀は仕事運までも高めてくれるのです。
中国から伝った亀の伝説

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亀は非常に縁起の良い生き物である事は前述の通りです。縁起を担ぐと言えば、私たちなら新年を迎えた時に。新たな気持ちで今年も良い年になることを込めて神社に参拝していますよね。あるいは自分に幸運がもたらされるように縁起物を購入したり、大切な人への贈り物として贈ることも。
このように日本では縁起を担ぐことを非常に大切にしているのですが、縁起の良い生き物として浮かんでくるのが鶴と亀ではないでしょうか?実はこの鶴と亀の縁起は中国から伝わってきた伝説だったのです。
1.鶴は千年・亀は万年
ことわざで「鶴は千年・亀は万年」というものがありますが、日本では古来から長寿の象徴として縁起の良い生き物でした。しかし、この思想は日本独自の考え方ではありません。古くは中国の前漢時代の思想書に「鶴は千年亀は万年」という長寿を保つという伝承が残されていたのです。鶴と亀がいっしょになり長寿で縁起の良い生き物であるということが中国から日本に伝来していたと見なされていました。
日本では室町時代から日本で演じられるようになった能でそのことを知ることができます。能の中に鶴亀という演目があるのですが、これがおめでたいことを象徴しているためですね。
この演目の内容は、中国の皇帝が長生きすることを祝って、鶴亀の冠を被った人が舞うという内容。このことから鶴と亀が長寿の思想が中国から伝わったことが理解できると言ってもいいでしょう。