蟻は日本中に生息している小さな昆虫。家の周囲でもよく見かける人も多いでしょう。小さな体で大きなエサを抱えて頑張って働いている蟻たちは、じつはさまざまなスピリチュアルな意味を持っています。ここでは蟻のスピリチュアルな2つの意味と生態、10のシチュエーション別意味をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

蟻の生態

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蟻は日本のどこにでも生息している昆虫です。私たちの生活圏のすぐ近くに生息している小さいけれどとてもバイタリティーのある昆虫ともいえるでしょう。エサを一生懸命巣に運び多くの子どもたちを育てる蟻。ここでは蟻の生態を解説しましょう。

生態1 蟻は雑食性と吸蜜性の2種類に分類される

蟻には多くの種類がありますが、日本に生息する蟻は大きく分類して虫の死骸などをおもなエサとし家の周囲に多く生息する雑食性の蟻とアブラムシの蜜を好んで食べる吸蜜性の蟻がいます。餌を巣まで運ぶ習性があるのは雑食性の蟻。私たちが良く見かける蟻は雑食性の蟻と考えていいでしょう。吸蜜性の蟻は、おもに雑木林などに生息しているため見かけることは少ないそうですよ。

ちなみにシロアリは「アリ」という名前が付いていますが、じつは蟻とは全く違う昆虫。シロアリの生態はゴキブリに近いといわれています。

生態2 女王蟻を中心として巣をつくる

基本的な生態は、女王蜂が生んだ卵は1ヶ月から2ヶ月で幼虫から成虫へと成長。春から初夏にかけて女王蟻は卵をたくさん産みます。卵を産み子孫を増やすことでコロニーは大きく成長していくといえるでしょう。そのなかから夏になるとオスとメスが新しいコロニーを作るため羽蟻となって飛び立ち、子孫繁栄のために頑張るとか。

コロニーにいる蟻にはそれぞれ役割が決められており、その役割を黙々と果たしていきます。実際外に出て餌集めなどをする蟻は全体のわずか3パーセントでそのほとんどは年齢の高い蟻。残りの97パーセントは巣の中で子育てや子どもたちを守るための活動をするとか。ただ働き者のというイメージがある蟻ですがじつはある一定の数は仕事をさぼるそうですよ。

生態3 外来種には注意が必要

世界との往来が日常的となっている時代。多くの外来種の蟻が日本に入ってきています。そのなかには毒を持つものなど私たちに危害を及ぼす蟻も。とくに近年では、イエヒメアリの被害の報告が増えているそうですよ。外来種の蟻たちは、土の中に巣をつくるのではなく家の中の隙間やカーペットの下、ブロックなどの下などどこにでも巣を作ることが特徴。さらに繁殖力がとても強く、すぐに大きな巣になってしまうことも。

最近日本で存在が確認されたヒアリはとても繁殖力が強く毒性の強い蟻といわれており、時にはアナフラキシーショックを起こすこともあり、死を招くことも。あまり見かけない蟻には近づかないようにすることが大切ですね。

蟻のスピリチュアルな2つの意味

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蟻は放置したお菓子などの甘いものやペットの食事などに群がってきます。そして足から出る化学物質(フェロモン)を使って餌のありかを仲間に伝えているそうですよ。私たちにとってあまり好まれない蟻ですが、スピリチュアルな世界ではさまざまな意味を持っているといわれています。ここでは蟻が持つスピリチュアルな2つの意味を紹介しましょう。

意味1 熱心・何事にも一生懸命熱心に取り組む

蟻のスピリチュアルな意味は、「熱心」といわれています。蟻を観察していると本当によく働きますよね。毎日、蟻は子育てをする、エサを運ぶなど一生懸命に働き続けています。その姿は本当に素晴らしいといえるでしょう。蟻を見ていると何事にも一生懸命取り組むことが大切ということを教えてくれているようです。

面白いことになかには仕事をさぼっている蟻もいるとか。また自分よりも大きなエサを運ぼうとして困ってしまうような蟻もいるそうですよ。

意味2 目標達成・地道な努力と熱心さで目標を達成することができる

蟻のスピリチュアルな意味のもうひとつは「目標達成」です。一生懸命仕事をすることであなたの目標を達成することができるそうですよ。大切なのは目標に向かって頑張ること。そうすればあなたの目標は達成することができるでしょう。ただしあなたが自分だけのために目標を達成しようとするときは、あなたの思うような結果は期待できないかもしれません。また、あなたが目標までの過程をしっかりと見極め目標までの道筋をしっかり歩もうとすること、そしてあなたができる以上のものを望まないことが大切という意味も含まれているとか。

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