毎年12月21日ごろになると「冬至」という言葉をよく耳にする方も多いでしょう。若い方のなかには「冬至っていつ?」と思う方も多いかもしれませんね。ここでは日本に古代から冬の大切な風習のひとつとして受け継がれてきた冬至とは何かということやスピリチュアルな2つの意味と冬至におすすめの5つの開運法をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

冬至の3つの意味

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あなたは「冬至」の本来の意味を知っていますか?なんとなく12月21日ごろになると夕方日が暮れるのが早いなあと感じるぐらいでしょうか。ここでは冬至とは何かということ考えてみましょう。

意味1 天文学的な冬至

冬至は多くの方が知っている通り昼の長さが一年中で最も短い日。逆に夜が最も長い日ということですよね。多くの人は日の出が最も遅く日の入りが最も早いと思っている人が多いかもしれませんが、じつは日の入りや日の出の時刻と冬至とは関係がありません。冬至に最も関係があるのは太陽の位置

北半球では冬至の日には太陽の見かけ上の通り道が約270度で最も南に位置しているのです。この条件をクリアする日を冬至と呼び、毎年12月21日ごろ。冬至の日は毎年決まっているわけではなく1日程度のずれが生じます。冬至と正反対に位置する節気が夏至。太陽の位置は約90度です。また昼と夜の長さがほとんど同じといわれている節気が春分と秋分ですね。

意味2 一年の中の八節の最後

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日本には四季があり季節と季節の節目に二十四節気といわれる日が設定されています。そのなかでも大きく季節が変化するといわれている八節気。冬至はその八節気の中で最も遅い節気です。冬至を迎えると寒さの厳しい時期がやってくるといわれていますよ。そのため暦の上では冬至の当日を冬至日、冬至から小寒までを冬至と呼ぶ考え方があります。

意味3 キリスト教と深い関係を持つ冬至

冬至というと中国などの東洋の行事と思っている方も多いのではないでしょうか。じつはヨーロッパでも意外なことに古代から冬至の頃にお祭りが開催されていました。このお祭りは大体冬至の頃である12月25日に行われていました。その後ローマ時代に入るとキリスト教がヨーロッパへ浸透していきます。初期のキリスト教では、生誕祭よりもキリストの復活祭が盛大に行われていました。

そこでローマ皇帝コンスタンティヌス帝は、広く庶民にキリスト教が受け入れられるようにキリストの誕生日をお祭りが開催される12月25日と制定したといわれています。その後キリストの誕生日は12月25日であるということが定着し、クリスマスと冬至のお祭りが同時におこなわれるようになったとか。また、より庶民にキリスト教が浸透する要因のひとつになったといわれています。

冬至のスピリチュアルな2つの意味

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冬至の頃に体調の不調が続く、やる気が起こらないなど体が思うように動かないなあということを体験したことはありませんか?じつは冬至という日は、とても大切なスピリチュアルな2つの意味があるといわれています。ここでは冬至の持つスピリチュアルな2つの意味を解説しましょう。

意味1 エネルギーが入れ替わるとき

一年は陽と陰のエネルギーの入れ替わりで動いているといわれています。陽であるエネルギーは夏至を迎えるまで、陰のエネルギーは冬至を迎えるまで増加していくということになるでしょう。冬至は陰のエネルギーが最高潮になったとき。冬至の翌日からは陽のエネルギーに入れ替わっていくとされています。

意味2 一年のデトックスに最適の日

冬至までの日々は、陰のエネルギーがマックスになるまであなた自身の内面を磨くためにあるといえるでしょう。冬至の頃には一年の中であなたがとりつかれてしまったあらゆる執着や悩みから解き放たれるようデトックスを心がけることが大切といわれています。冬至の日は翌日から新たな陽のエネルギーが入ってくるため、素晴らしい陽のエネルギーを取り入れることができように準備するためのデトックスをする日ともいえるでしょう。

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