七夕に結婚式を挙げる、入籍すると縁起がいいという話を聞いたことはありますか?じつは七夕は結婚式を挙げる若いカップルにロマンチックな日としてとても人気があります。ここでは七夕婚が縁起がいい2つの理由と七夕にまつわる話、さらに七夕婚の2つのメリットと3つのデメリットさらに縁起が悪いという説をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

七夕伝説と日本の七夕とは

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あなたは「七夕」というと何をイメージしますか?七夕は「織姫」と「彦星」が一年に一度だけ天の川を渡って会える日でとてもロマンチックといわれていますよね。ここでは良いイメージのある七夕にまつわる七夕伝説日本における七夕の意味を解説しましょう。

織姫と彦星が一年に一度会うことができる日

七夕に織姫と彦星が一年に一度会えるという話は中国から伝わったといわれています。天の川の西側に住む織姫は毎日よく働く働き者でした。そして東側に住む彦星もまた大変な働き者でした。よく働く二人を織姫の父である天帝は結婚させました。二人はとても仲が良い夫婦でしたが、結婚するとそれまで一生懸命働いたにもかかわらず二人は一緒にいるために全く働かなくなってしまいました

その二人の様子を見て怒った天帝は、天の川で二人を引き離して会えなくしてしまいます。会えなくなった二人は毎日泣き暮らしていました。哀れに思った天帝は二人に一生懸命に働けば一年に一度七夕の日に会わせてやる約束をします。二人は再び会うために一生懸命に働くようになったとか。

日本の七夕は5節句のひとつ

七夕の伝説が日本に伝わったのは平安時代。当時は、宮中行事のひとつでした。日本には「棚機(たなばた)」という古いみそぎの行事が7月7日にありました。選ばれた乙女が神様に布を織る行事でその時に使われたのが「棚機(たなばた)」。豊作祈願やみそぎの意味がありましたが、仏教伝来以降はお盆の準備のためにおこなわれるようになりました。

また七夕伝説とともに7月7日に行われる中国から習い事などが上手くなることを願った乞巧奠(きこうでん)といわれる行事も伝来しています。

江戸時代に五節句のひとつとなった七夕の行事は乞巧奠(きこうでん)とも一緒になり庶民の間に広まりました。そして七夕を古くから行われていた7月7日の行事だった「たなばた(棚機)」と読むようになったといわれています。

七夕婚が縁起がいい2つの理由

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七夕伝説から一年に一度織姫と彦星が会える日といわれる七夕。この日に結婚することはとてもロマンチックということで女性にはとくに人気があるとか。ここでは七夕婚が縁起がいいといわれる2つの理由を解説しましょう。

理由1 ラッキーナンバーといわれる7がふたつ重なるから

七夕は7月7日ですよね。七夕婚が縁起がいいといわれるのは7という数字がふたつ重なっているから。7という数字はラッキーナンバーといわれていますよね。その数字がふたつ重なっているためとても縁起がいいといわれるようになったそうです。ただ日本で7がラッキーナンバーといわれるようになったのは最近のこと。そのため若いカップルの間で七夕婚が人気のようですね。またエンジェルナンバーで77は今の行いは正しいという意味もあるとか。

理由2 願い事をして叶えるための日だから

七夕飾りの短冊に願い事を書きますよね。七夕は願い事をして叶えるための日。結婚という儀式は二人が幸せになりますようにという願いが込められています。そのため七夕の日に結婚すると幸せになりたいという願いが叶うということですね。

七夕婚のメリット

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七夕婚は縁起がいいといわれるだけではなく、七夕婚だけともいえるメリットがふたつあります。ここでは結婚記念日を忘れない、結婚式に様々な演出を楽しめるというメリットについて解説しましょう。

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