龍といえば伝説上の生き物ということはよく知られていますよね。そしてすべての運気を上昇させることができる最強の縁起物といわれています。ここでは龍は縁起がいいといわれる理由と龍の種類、さらに風水における龍の持つ意味や龍のグッズを置くときの3つの注意点についてスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

龍の種類とは

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一般的に龍にはいろいろな種類があるといわれています。さまざまなイメージのある龍ですがここでは龍とはどのような伝説上の生き物かということと龍の種類についてスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

龍は伝説上の生き物

龍は伝説上の生き物でこの世界には実在しない架空の動物ということはよく知られています。不思議なことに龍に関する伝説は中国や日本などの東洋とヨーロッパなどの西洋ともに存在するそうですよ。ただヨーロッパの竜と中国や日本などの龍とは少し違いがあります。

ヨーロッパの竜は「ドラゴン」と呼ばれトカゲやヘビのような姿をして翼を持っている動物中国や日本の龍は、頭はラクダ、眼はうさぎ、身体は蛇、腹は蜃(=しん・蜃気楼を産みだす想像上の生き物)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛の形、角は鹿の角といわれるようにさまざまな動物の一部をまとめたような姿をしていることが特徴。

「龍」と「竜」に違いはある?

日本や中国ではリュウを漢字で書くときに「龍」もしくは「竜」と書きますよね。このふたつの字の意味に大きな違いはなく、一般的にはヨーロッパのドラゴンを表すときに「竜」を使うようです。「龍」という漢字は「竜」に様々な装飾を加えたものともいわれていますよ。

恐竜の化石を龍の骨だと信じていた

ユーラシア大陸には氷河期に入る前に多くの恐竜が生息していました。龍の伝説が発祥したといわれる中国では以前地球に存在していた恐竜の骨が多く発見されていました。昔の人々は、この得体のしれない大きな骨の持ち主を伝説上の龍と信じていたといわれています。また恐竜の骨などを漢方薬として細かく砕いて飲んでいたという話も伝わっていますよ。

中国における龍のいろいろな種類について

中国で発祥したとされる龍にはさまざまな種類があるといわれています。中国における龍に関する記述では『山海経』に記載されている「応龍(おうりゅう)」が最強。応龍は四霊(龍、鳳凰、麒麟、亀)とされており、皇帝に使える龍で天界と人間界の間を自由に行き来することができ、雨を降らしたりすることができる存在であったため「霊」といわれるようになったとか。

『瑞応記』によると龍には蒼龍(青)、赤龍(紅)、白竜(白)、黒竜(黒)の四龍があるとされています。この4つの種類の龍をまとめているのが応龍。

龍がスーパー縁起物である理由って?

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龍は「縁起がいいといわれる多くの縁起物」の中でもとくに縁起がいいといわれる伝説上の動物。龍は古くは中国で龍の力を借りて国を守ったともいわれるほど。現在でも家を守り、商売も繁盛させるといわれています。それは龍が多くの動物の力を集約したかたちをしていることが大きく影響しているかもしれません。

中国の龍と日本の龍とは

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龍に関する伝説は中国と日本にも多く残っています。とくに龍の伝説の発祥地として知られている中国では皇帝と深く結びついていました。龍の伝説は海を渡って中国から日本へ伝わったといわれています。ここでは中国と日本の龍の伝説について解説しましょう。

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