カップの4と聞いてどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?カップはその名の通り聖杯の描かれたカードで、流動的な物を注ぐイメージから愛情や情感を表すといわれています。「小アルカナ」は「大アルカナ」と違って少し覚え辛く、解釈も様々なのでどんな風に読み解いたら良いのか悩まれる方も多いでしょう。しかし「小アルカナ」も絵柄と意味を照らし合わせると簡単に読み解くことが出来ますよ。
今回はその「カップの4」を占いの目的別に、タロット占い師の筆者が様々な結果の解釈と合わせて解説します。

ライター/鹿角解

フリーランスでライターとイラストレーターをしていますが、趣味で初めたタロットの的中率と評判がよく時々占い師としても活動するようになりました。タロットカードをイラストレーター、またはライター目線で解説します。

【カップ4】はどんな意味を持ったカード?

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カップは聖杯が描かれた絵柄のカードを指します。「小アルカナ」はペンタクルも含めて4つの種類があり、それぞれ1~10の番号の数字と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの計14枚で1セットです。聖杯が描かれていることから、カップのカードは神への捧げものや流動的な愛情、感情を表すカードと言われています。数字が大きくなるたびにその意味も大きくなっていくと言われますので、カップの4は感情が高まったあと、それに飽きてしまったカードと言われていますよ。

今回は世界中で愛されている「ウエイト版タロット」の絵柄で解説します。

総合的な意味:不満

木にもたれかかりながら男性が座っています。その表情はぼんやりとしていますね。目の前に差し出されているカップにも気づかないほど、退屈そうな顔をしています。このカードは行き詰まりや退屈を意味しており、総合的な意味で不満を表すカードです。

その不満を打開できるかどうかが正位置と逆位置で意味が変わってきますので、それぞれの意味を詳しく解説しましょう

正位置:不満を抱える

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正位置では不満を抱えるといった意味を持ちます。悶々とした気持ちが晴れず、このままでいいのかという疑問を持ち立ち止まってしまうという意味を持ちますよ。行く先が不透明で、まだ迷いを抱えて動けない状態を暗示しています。

逆位置:打開する

反対に逆位置では打開するという意味を持ちます。抱えていた不満をうまく原動力にし、現状を脱出する打開策を見つけ出せるという暗示になりますよ。うまく行動に移すことが出来ると行った意味も持つカードです。

正位置は不満を抱える、逆位置は打開する、で覚えると良いでしょう。

カップ4の正位置の解釈は?

それではカップ4が正位置で出た場合恋愛、仕事、対人、未来、金運、アドバイスではどんな意味を持つのか詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「倦怠期」

恋愛を占ってカップの4が正位置で出た場合は「倦怠期」を意味します。相手への不透明な不満を抱え、もやもやとした気分が続くという暗示になりますよ。また恋愛に消極的になっているといった意味もあります。他にも相手そのものが怒りっぽい人であることも意味しますよ。このカードが出た時はアドバイスカードも引いて、解決策を探ってみるのがオススメです。

その2.仕事では「ごまかし」

仕事を占ってこのカードが出た時は「ごまかし」を意味します。いい結果が出なかったり、言い訳をしてごまかしてしまうなどあまり良くない成果が出るという暗示になりますよ。また、不満のある職場だけど改善出来ずそのままにしてしまう、といった意味もあります。このカードが出た時は本当にそのままで良いのか、今一度考えてみるのが良いでしょう。

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